土器と霊符
芦屋道満は藤原道長を呪うために、法成寺に土器を埋めていました。
土器に霊符をしたためるなんてお話もしましたが、まさにそれのことです。
例えば、イザナギが黄泉平坂で逃げ帰り、岩で出口を塞いで封印したことがありました。
さすがに岩を動かすなんて芸当はそうそうできるものではありません。
呪い以前に事故のリスクの方が高そうです。
岩の代わりに土器に呪文を書いて霊符として扱うのです。
たとえば、霊符にした面を表にして、敷地の四方に埋めれば、道を切ったことになり、魔物はおろか嫌な人間まで遮断することができます。
恐らく芦屋道満は、呪とかそういう文字を書いた土器を埋めていたのでしょう。
平安時代でも呪いは沢山行われましたが、江戸時代でも盛んに行われました。
道満は道長が訪れるであろうお寺に埋めていましたが、一般的には相手の家の床下に土器などの呪いを封じ込めたものを仕込んでおいたりしていたようです。
呪術は術者本人にも影響がありますから、倫理観を大切にしてくださいね。
呪術というのはやることは案外簡単だったりします。
今回は土器を埋めたくらいの作業でしたし、それだけ見えない力を用いた攻撃を受けるリスクというのは多くあります。
見えない世界について学び、対処できるようになりましょう。
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これからも良い記事を書いていきます。