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言霊の実践とリンゴ
2つのリンゴを使った授業がありました。
それを行なったのはロージー・ダットンさんです。
普段、感情のコントロール手法など心理に関する講義を行っています。
そこで子どもたちに2つのリンゴを見せて、それぞれのリンゴの異なる点について聞きました。
リンゴの違いを聞かれた子どもたちは、同じと答えました。
見た目がほとんど同じなので、そう答えるのも当然といえば当然です。
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そこで、ロージーさんは片方のリンゴを手に持って、子供たちに言いました。
片方のリンゴが嫌いだと言うのです。
色も悪いし、茎もなんだか変だと言うのです。
しかも、子どもたちにも、このリンゴのことを嫌ってほしいと伝えます。
その後、子どもたちにそのリンゴを回し、リンゴに対して意地悪な言葉をかけさせました。
それとは逆に、もう一方のリンゴに対しては優しい言葉をかけるように指示しました。
いざリンゴを半分に切ってみると、とある変化が起こっていたのです。
外見は同じだったリンゴの中身が異なっていました。
意地悪な言葉をかけられた方のリンゴは中身が傷んでしまっており、優しい言葉をかけられたリンゴの中身はみずみずしい状態でした。
自分たちがかけた数々の意地悪な言葉のせいで、リンゴの中身がこんなに変わってしまったことに、子どもたちは一様に驚きショックを受けました。
外見からは分からなくとも、中身が傷ついてしまっていたリンゴ。
それは、言葉の暴力により傷ついた心を表しているかのようでした。
種明かしをすればロージーさんが、外側には傷がつかないように注意を払いながら、床に落とすなどして傷をつけていました。
彼は目に見えないいじめを伝えたかったのです。
青アザが残っていたり、包帯をしていたり、血を流していたり、見える現象だけがいじめではないということです。
本人は深く傷ついているけれども、周囲の人は気づかないような目に見えないいじめもあるということです。
リンゴを使ったとても分かりやすい授業ですね。
見えることが全てではありません。
もっと見えづらい攻撃としての呪いなどもあります。
見えないからといって無視していては、傷ついている人に気付けませんし、自分のダメージにも気付けないでしょう。
見えない世界を知ることは相手を知り、自分を守ることでもあります。
そのような学びに興味のある人はぜひ一緒に頑張りましょう。
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