泰山府君と穢れ祓い
泰山府君は桓武天皇によって祀られました。
そして、これは祖神を包摂しながら泰山府君祭に発展していきます。
このお祭りは土御門神道で行われているものと近いとされています。
祭壇の前に、中央には泰山府君があり、左に鎮宅霊符、右に土御門神道の提灯が3本下げられています。
床の間には安倍晴明の絵があります。
はじめに修祓、次に祝詞が奏上されます。
主神である安倍晴明などの名が高らかに上げられます。
徐災招福の告文、鈴を鳴らすことによる感応を経て縄解の神事が行われます。
これは撫物のことであり縄によって体中を撫でて穢れを祓います。
命を司る神である泰山府君に延命を願い、依代として御衣、御鏡、さらには金属や紙、木でできた人形を使いました。
穢れを吸収した依代は宮城の外に埋められたり川に流されました。
鎌倉時代や室町時代には武家の間にも普及しました。
7日間や100日間のやり方または略式による方法も行われていました。
オリジナルの形代もあります。
強力な神様であることもあり重要なお祭りで活躍します。
このお祭りでは祝詞などの言霊や撫物など様々な手法を用います。
このクラスでも色々な手法をやっていますが組み合わせて使うことに意義があるからです。
見えない世界について幅広く学んでいきたい方は是非一緒に頑張りましょう。
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