僧侶の位
僧侶の階級として官位のうち官である僧綱や有識がありました。
官位なのですから、位もあるわけです。
僧位のうち、最も高いのが法印大和尚位です。
略して法印とも呼びます。
その次に高い位が法眼和尚位です。
略して法眼とも呼びます。
その次に高い位が法橋上人位です。
略して法橋とも呼びます。
そこから、伝橙大法師位、伝橙満位と続いていきます。
ちなみに官である僧綱になる人の位は法印、法眼、法橋のいずれかです。
学識の高い層は座主と呼ばれています。
天台宗では延暦寺のトップは天台座主と呼びますから、なじみがあるかもしれませんね。
東寺の場合はトップを長者と呼びます。
一の長者から四の長者までいます。
東大寺、興福寺、仁和寺のトップは別当と呼ばれます。
その寺の長官というわけですね。
三井寺や勧修寺のトップは長吏と呼ばれます。
大師という言葉も聞いたことがありますね。
空海は弘法大師と呼ばれていますし、最澄は伝教大師と呼ばれています。
大師というのは、死後に天皇から贈られるものです。
似たようなものであれば、菩薩というものがあり、行基は生前に贈られましたが、役小角は神変大菩薩と天皇から贈られました。
国家から地位を与えられていなくても、山林修行などで優れた僧侶は優婆塞と呼ばれます。
女性の場合は優婆夷呼ばれました。
地位にも様々な呼ばれ方がありますが、どの人も見えない世界の力を高めていった方々です。
皆さまも見えない世界の力を磨いて、論理的な部分も身につけて精進していきましょう。
これからも良い記事を書いていきます。