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托鉢の目的
仏教のなかには、托鉢という行があります。
笠をかぶったお坊さんが、手に鉢をもって家々を回り、お布施を頂くという行です。
お釈迦さまは、托鉢に向かう弟子たちに、伝えたことがあります。
それは、お金持ちの家ではなく、貧しい人たちの家を回って托鉢を行うようにということです。
とても、不思議なことです。
普通に考えてみれば、お布施をいただくわけですから、お金持ちのところに行った方が効率が良いですし、うまくいくでしょう。
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しかし、お釈迦さまの考えは別のところにありました。
それは貧しい人はなぜ貧しいのかということです。
それは、貧しい人は自分のためにしか、お金を使わないからです。
貧しいから他人のためにお金を使わないのではないのです。
逆説的ですが、他人のためにお金を使わないから貧しいのです。
他人のために行動できるというのは、それだけ直感が正しく働いて人生を前進させます。
自分のことばかりの貧しい人たちに、小さくとも与える喜びを味わってもらうために、その機会を生みだしたのが、托鉢の真の目的だったのです。
お金お金とうるさい新興宗教も沢山ありますが、托鉢というのは小さくとも他人のためにお金が使えるということを目指したものでした。
行為そのものは似てるかもしれませんが、このような背景があり本質的な部分を知ることで大きく違うことが分かりますね。
見えないことを知ることは悪意から身を守ることでもあります。
そのような学びに興味のある人はぜひ一緒に頑張りましょう。
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