Lancers New Normal 〜流動性の高い開発組織へのチャレンジ〜
ランサーズ Advent Calendar 2020 22日目の記事です。
ランサーズ開発部 部長/VP of Engineering の @terukuraです。
Advent Calendarを通じて、少しでもランサーズのエンジニア・プロダクト開発組織の雰囲気や取り組みが伝わるとよいなと思っています。
初日にも、コロナ禍でランサーズにおきた変容・オンラインシフトによって生み出された新しい機会・ニューノーマルの一部として、ライブ配信技術強化を紹介させていただきました。
今日はもうひとつのニューノーマルとして、社外人材と連携した新しい開発組織の作り方を紹介させていただければと思っています。
まだまだランサーズでも模索中ですが、少しでも皆さんの新しい組織作りのきっかけになってくれればと思っています。
ランサーズでは今年度の夏頃より、エンジニア100人体制プロジェクトと題し、社外人材活用との連携強化を推進していました。
もともとランサーズ社では、フリーランス(ランサーズ内ではランサーさんとよんでいます)の方々と連携することは非常に多かったのですが、エンジニアについては内製中心だったこともあり、あまりランサーさん連携は盛んではありませんでした。
今回いくつかの目的で社外人材との連携強化を実施することとしました。
・ランサーズの機能をランサーズがdogfooding的に活用し、徹底的に磨くこと(求人募集や時間報酬、ワークスペースなど)
・ランサーズとして、ランサーさんとプロダクトをつくることは常に目標としていたこと
・社内エンジニアに社外人材と仕事をするマインドチェンジ
・ランサーズでは事業のスピードも早く、みな各自のミッションに向けてものすごいスピードで自走しています。その反面やりたい・やれば顧客体験がよくなるが、優先度をなかなか上げれず対応できていない施策/ISSUEが増えていた。
それでは実際ランサーズのエンジニア組織がどの様になっているか、ご紹介できればと思います。
(※ByNameや人数、実際のチーム体制は一部マスクさせていただいていますが、大枠の組織図となります。)
緑色が社員で、青色がフリーランスのメンバとなります。全領域にて協力いただけていることがわかるかと思います。
連携の方法としては大きく2パターンとしていて、それぞれプロジェクトの状況や、連携させていただくランサーさんの特性に合わせてオンボーディングさせていただいています。
・共通プールに入っていただく形でオンボーディング
・プロジェクトやチームに直接オンボーディング
今回WOW体験としてお伝えしたいことは
・もともと8月ごろは数人のランサーさんのみでしたが、3ヶ月で数人➔20名➔50名と、かなりのスピード感で組織作りができたこと。
(エンジニア全体で100名体制を達成しています!)
※月に40hなど、稼働はランサーさんによって様々なので、あくまで工数ではりません。
・フリーランスというと、アウトソーシング的な人材のイメージがあるかと思いますが、連携させている方々は、そうそうたる企業に所属されていて副業で支援いただいているPro人材の方も多く連携させていただいています。仕事をお願いするではなく、アドバイス・提案いただくなど幅広い領域で協力いただいています。
実際この体制でアウトプットできた例として
フリーナンスとの連携機能:
こちらはアルムナイ(OBOG)のメンバを中心としたフリーランスのチームでほぼすべての工程を実施いただきました。社員はPM的な部分でしか携わっていません。アルムナイ連携は各社興味があるポイントかと思っています。
継続した改善活動:
デザインチームにて一日1つ以上のUXライティング改善ISSUEを出す取り組みを実施していて、全てランサーさんのISSUE HUNT活動により対応頂いています。詳細はAdventCalendar 18日目の長倉さんの記事を参照ください!
今回はランサーズの社外人材と連携したエンジニア組織の紹介をさせていただきました。
フリーランスを中心とした流動性の高い組織作りは従来からランサーズ社がやりたかったことで、コロナ禍・不確実な社会環境の中で、今回やっとアプローチし始められた取り組みです。
まだまだ課題もありますが、ランサーズ社の会社とユーザーの垣根をなくす企業運営のあり方、ニューノーマルを体現した動きが、みなさんの今後の組織チャレンジの参考になれば幸いです。
組織作りのHowの部分は、今回の記事では書ききれなかったので、興味のあるかたは是非声掛けいただければと思います。クローズドな勉強会も実施していますし、Developers Summit 2021 でも今回の取り組みについて紹介させていただくこととなりました。ぜひご参加検討ください。
というわけでAdvent Calendar 2020もだいぶ終盤です。最後までよろしくおねがいします。
明日は@manamin0521さんです!ぜひお楽しみに。