
セッション
[main] 高田:これからセッション始めるけど、みんないる?
[main] シノハラ:いるよ。
[main] 空見:います。ところで今回のNPCは?
[main] 高田:いつもと同じく浮浪者だよ。
[main] 空見:またかよ!もう飽きたわ浮浪者。
[main] 高田:そんなこと言っても……。例のヤツだって捕まえるときには使えないわけだしさあ……。
[main] 空見:いやそれは知ってるけど……
[main] シノハラ:まあセッションできるだけいいじゃん。
[main] かえで:そうだよ。そこら辺にいるやつ捕まえてお縄になったらどうすんのさ。いくら例のヤツがあっても逃げきれないよ。
[main] 空見:何も言い返せねえ……!
[main] シノハラ:それにしてもコーイチのやついなくね?
[main] かえで:確かに見かけないね。ちょっと電話掛けるわ。
[main] シノハラ:あいよー。
[main] 空見:そういや高田って今いつもの森にいるんだっけ?
[main] 高田:そうだけど?それがどうかした?
[main] 空見:いや別に。ブルーシートで覆われてるからどこいるか分かんなくてさ。もし森の外だったらやばいなと。
[main] 高田:あーね。大丈夫だって、俺はそんなヘマしないし。
[main] 空見:確かにそっか。
[main] シノハラ:高田は基本ミスしないもんね〜
[main] 高田:その通り。
[main] 空見:毎回助かってます。ありがとうございます。
[main] 高田:おうおう、もっと感謝しろよ。
[main] シノハラ:高田様!普段の御活躍、誠にありがとうございます!
[main] 高田:は?
[main] シノハラ:え?
[main] 空見:草
[main] かえで:コーイチと連絡ついた。多分来るよ。
[main] シノハラ:おっ。
[main] コーイチ:すまん寝てた!
[main] 空見:お前今日学校でも寝てたろ。
[main] コーイチ:俺の眠気は無限だからさあ……。
[main] かえで:何言ってんだこいつ。
[main] シノハラ:わかんね
[main] 高田:まあともかく全員揃ったというわけで、セッションを始めていきましょうか。
[main] かえで:いえーい
[main] シノハラ:ドンドンパフパフ
[main] 空見:で、NPCは?
[main] 高田:普通の浮浪者。確かタカシって名前だったはず。背もそんなに高くないし肉付きも普通って感じかな。
[main] 空見:なるほどね。
[main] 高田:じゃあまあ導入から。
[main] コーイチ:りょーかい
[main] 高田:社会から孤立していた浮浪者であるタカシは家に帰る際に路地裏へと引き込まれ、そのまま行方を絶ってしまう。気が付くと、タカシは見知らぬ山奥へと連れ込まれていた。周りはブルーシートに覆われていて、それだけでなくいくつもの凶器が置かれていた。タカシは、これから起こることを静かに悟った……。
[main] 高田:ということで、開始です。行動時は行動内容を言ったあとにダイスロールしてもらえると。
[main] シノハラ:日本刀、ある?
[main] 高田:あるわけないだろ。
[main] コーイチ:日本刀持ち運び学生怖すぎ
[main] 空見:初手で無茶ぶっ込むな。
[main] シノハラ:そっかあ……。この前見た漫画みたいなことしたかったんだけどな。
[main] かえで:あれはフィクションだからね。
[main] シノハラ:いやまあそうだけど、憧れるじゃん。
[main] 空見:(言うて憧れるか……?)
[main] かえで:そうだ、フルーツナイフはある?
[main] 高田:あるよ。
[main] シノハラ:そうかフルーツナイフはあるのか
[main] コーイチ:まあ誰でも入手可能なお手軽ナイフだもんね
[main] かえで:じゃあ、フルーツナイフで右耳切り落としで。
[main] かえで:1d100 70 【フルーツナイフで右耳切り落とし】
[main] システム:1d100 70 → 51/成功
[main] かえで:やったあ。
[main] コーイチ:まあ流石に初手ミスはないよね。
[main] シノハラ:あったらやばいよな。
[main] コーイチ:いやまあでも有り得なくないのがセッションだし。
[main] 高田:タカシの右耳はフルーツナイフによって削ぎ落とされてしまいました。右耳があったところからどろりと血が流れ出します。タカシは荒い息遣いのままこちらを見つめています。
[main] 空見:めっちゃ見てんね
[main] コーイチ:うーん、なんというか無様。
[main] 空見:なんか不愉快だから目潰ししたいな。なんか先の尖ったものとかない?爪楊枝でもいいんだけど。
[main] 高田:釘とトンカチがあるぞ
[main] 空見:お、じゃあ釘目に刺してくれる?あとついでにトンカチで手足の指先を破壊してもらおっと。
[main] シノハラ:いきなり飛ばすねえ
[main] かえで:ワンターンキル有り得るか?
[main] シノハラ:有り得そう。
[main] 高田:>空見 OK。ダイスロールどうぞ。
[main] 空見:1d100 70 【釘刺し】
[main] システム:1d100 70 → 2/奇跡的成功
[main] 高田:おっ
[main] コーイチ:クリティカルだ
[main] 空見:1d100 70 【指潰し】
[main] システム:1d100 70 → 6/成功
[main] かえで:出目やば
[main] 空見:俺が今日のラッキーヒューマンや
[main] シノハラ:俺もクリニカル出してえ〜
[main] 高田:タカシの両目に釘が3本ずつ刺さりました。角膜や水晶体などが傷つき、実質的な失明状態になります。それでもなお、タカシはこちらを睨みつけています。
[main] シノハラ:しぶとい
[main] かえで:ここまでタフだった浮浪者いなかったんじゃない?
[main] シノハラ:じゃあ俺、肘粉砕と臍釘刺しやるわ
[main] コーイチ:えっぐ
[main] 空見:いいねやっちゃえ
[main] 高田:じゃあダイスロールお願いします。
[main] シノハラ:1d100 50 【肘粉砕】
[main] システム:1d100 50 → 49/成功
[main] かえで:あぶねえー
[main] シノハラ:1d100 50 【臍釘刺し】
[main] システム:1d100 50 → 96/致命的失敗
[main] かえで:あっ
[main] 空見:あっ
[main] コーイチ:あーあ
[main] シノハラ:は?システム壊れてるんじゃないですか?
[main] 高田:タカシの肘がトンカチによって粉砕されます。バキという粉砕音が鳴り、タカシが叫びます。声は次第に掠れていって、いつしか聞こえなくなってしまいました。
[main] 高田:タカシの臍に釘を差し込もうとしたところ、タカシが暴れたため失敗しました。結果として、タカシの尿道に釘が差し込まれることになってしまいました。タカシは悶えています。
[main] かえで:もうトイレ行けないねえ
[main] コーイチ:そもそも生きて帰れないから意味無いけどな
[main] 空見:それはそう
[main] シノハラ:それにしてもコイツ叫びすぎじゃない?前の時は耳に虫と草入れても発狂しなかったのに。
[main] 空見:しぶといなあ。
[main] コーイチ:安心しろ、俺の番でケリをつけるっ!
[main] 高田:おお
[main] コーイチ:てことで、フルーツナイフで喉と胴体滅多刺しにしてください!
[main] 高田:ええよ
[main] コーイチ:1d100 90 【喉と胴体滅多刺し】
[main] システム:1d100 90 → 16/成功
[main] 空見:ナイス
[main] シノハラ:うわ、溺れてるみたいな声
[main] かえで:ゴポゴポいってるね
[main] 高田:喉を滅多刺しにされたタカシは失血死してしまいました。死の間際まで叫んでいましたが、それは気管に入った血液によってただのノイズになっています。最後はこちらを睨みつけながら、そのまま事切れました。
[main] 高田:セッション終了です。
[main] 空見:お疲れ様でした〜
[main] かえで:お疲れ様〜
[main] コーイチ:死体はあとで処理しとくわ 例のヤツだけ使っといて
[main] 高田:あいよ
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[雑談] シノハラ:次の相手どうする?学校の浮浪者は全員狩ったし
[雑談] 高田:そうだなあ……シノハラ、お前やってみない?
[雑談] シノハラ:なんで?
[雑談] 高田:今回ファンブルしたから、その罰ゲームってことで
[雑談] かえで:いいね、罰ゲーム
[雑談] 空見:面白いかも
[雑談] コーイチ:わかる
[雑談] 高田:な、シノハラ、お前もそう思うよな?
[雑談] 高田:シノハラ?
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[個人連絡_シノハラ] 高田:おーい、何ビビってんのさ。殺さないから安心しなよ。ま、飼うことにはなるけどな
[個人連絡_シノハラ] 高田:そこまでビビんなくていいだろ?だって、俺ら友達じゃんか。今度からは友達(ペット)だけど
[個人連絡_シノハラ] 高田:今からそっち行くね
[個人連絡_シノハラ] シノハラ:すいません、勘弁してください (編集済)
以上のファイルは某掲示板サイトに突如として貼り付けられたものです。ファイル名は「たすけて.txt」であり、もうひとつ「たすけて.mp4」という映像も添付されていました。しかしながら、映像の方は粗悪なスナッフフィルムのようであったため、精神的影響を考慮して取り除かれています。
どうやら、彼らは殺人拷問をTRPGのセッションに例えて行っていたようです。また、浮浪者とは「孤立した人物」つまり「いじめられっ子」や「不登校生」を表す語のようでした。
そして上記ファイル添付後、シノハラとは連絡が取れなくなっています。彼は恐らく「告発」と「救難信号」を兼ねて上記ファイルをアップロードしたのだと思いますが、それでもなの「例のヤツ」と呼ばれる何かによって阻害されてしまったのだと推測します。
はやく気付くといいですね。