見出し画像

Visualizer

インターネット上にはいくつかの「呪いの画像」と呼ばれる画像があります。それらの多くは初出や出処が不明です。そのため、多くの人が起源の特定を試みようとしています。しかしながら、それらが実を結ぶことはあまり多くありません。それこそ、ジェフ・ザ・キラーなどのルーツは未だもって不明です。仮に出処が分かったとしても本物の死体の写真だったなど、不穏な結末が待ち受けていることは少なくありません。

[指.png]

なお、世間一般に言われる「呪いの画像」とは、大体が虚偽のものです。実際に見ても何ら悪影響のない──仮にあったとしてもトラウマ程度のような──ものとなっています。検索してはいけない言葉に載るようなものも同様であると言われています。それらの画像には異常なところはなく、ただひたすらに怖い画像として扱われるようになっています。

[ピンポイント.png]

中には有志がフォトショップなどを用いて作成し、出処不明の画像としてインターネット上にアップロードしている例もあります。かくいう筆者もその一人でした。暗い部屋でペンライトを光らせて写真を取り、「この光を見た人は霊感が開花します」というそれっぽいテキストを付属させたりしたわけです。これはお遊びでした。怖いね不気味だねと身内で楽しむためのものでした。

[宙浮き.png]

しかしながら、その一方で「本物」と呼ばれる画像も僅かながら存在しています。それらは実際にどこから生まれたのか分からないにも関わらず、人為的な編集の痕跡があり、そして人に対して有害な作用をもたらすとされています。このページに掲載されているものはそういった「本物」であると言われています。(※不適切と判断されたため撤去済み)。

[視線.png]

このページに掲載されている画像は知り合いから送られてきたものでした。曰く「本物を見つけた」とだけ添えられたメールに付属していたのです。私はタチの悪いイタズラだと思い無視したのですが、後日その知り合いは事故に遭い、昏睡状態に陥ってしまいました。今はなんとか一命を取り留めていますが、余談を許さない状況となっています。そのことを知った私は、どうしても知り合いが被った事故と「本物」の間に関係性を見出さずにはいられませんでした。

[爪瓶塩辛.png]

私は画像を保存し、神社や寺院に向かい、それらを鑑定してもらいました。ですが、結果は「ただの不気味な画像である」という言葉を貰うだけでした。ですが、そんな訳がないのです。なぜなら、知り合いはこれらの画像を送ってから事故に遭ったのです。明らかに繋がりがあるわけです。でも、周りは一様に「気のせいだ」と言ってきます。私は何がなんだか分からなくなってしまいました。自分で見ても不幸に見舞われるとかはないのですが、それでもこれは呪いの画像なのです。

[自意識過剰な思考.png]

[思い違い.png]

[おばけなんてないさ.png]

ともかく、不安になりました。

これが本当に呪いの画像なのか、それとも違うのか分からなくなってしまって、地盤がぐらりと揺らいだ感覚がしました。不幸に見舞われていないのは所持していることにより呪いが呪いを遠ざけているからなのだと言い聞かせました。でも不安は強くなってしまったわけです。

そこで、皆さんに画像群を見てもらうことにしました。

見て、悪影響が起きたのなら、これらは本物の「呪いの画像」ということになります。私は影響を受けませんが皆さんは受けます。強い呪いに護られていないから。

皆さんの不幸話をお待ちしています。

[掠れた文字.png]


当該pdfファイルには多数のAIによって乱雑に生成された画像が掲載されていました。なお、それらが有するデータを解析したところ、全てAIによる生成をベースとしたものであることが明らかになりました。これは現在までに確認されている「出処不明の画像」の大半がそうであり、実質的にインターネット上に溢れる画像の98%はAI加工の対象となっていることが示唆されています。

また、当該pdfファイル作成者やその友人は見つかっていません。捜査は継続されます。

Visualizer
2024 ・ teruteru_5/照守皐月
CC BY-SA 3.0/4.0

いいなと思ったら応援しよう!