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トマトが赤くなる仕組み

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今日はトマトの色づきのお話。

なんでトマトは赤くなるのか考えたことはありますか?

トマトの色づきは、果実の成長に伴う精巧な化学変化によって生まれます。

未熟なトマトが緑色なのは、葉緑素(クロロフィル)が豊富に含まれているためです。


成熟が始まると、トマトの体内でエチレンが作られ始めます。これをきっかけに、緑色の葉緑素が分解され始め、代わりにオレンジ色のβ-カロテンや赤色のリコペンが作られていきます。

この過程は気温に大きく影響され、20-25度が最も色づきに適していることが分かっています。

実は32度以上の高温になると、リコペンの生成が抑制されてしまうため、真夏のトマトは赤くなりにくいという特徴があります。

面白いことに、トマトは収穫後も色づきを続けることができます。

これを「追熟」と呼びますが、この過程も温度管理が重要です。

室温(15-25度)で保存すると程よく赤くなりますが、冷蔵庫に入れると色づきが止まってしまいます。

私もトマトが腐るかなと思って冷蔵庫で追熟させたことがあったのですが、全然赤くなりませんでした。

これは冷蔵庫では寒すぎて反応が進まないからなんですね。


最近の研究では、青色光がリコペンの生成を促進することも分かってきました。

このリコペンは強い抗酸化作用を持つ成分で、私たち人間の健康にも良い影響を与えることが知られています。


このように、トマトの色づきは単なる見た目の変化ではなく、栄養価の向上とも深く関係しているのです。

最後まで読んでいただきありがとうございました♪

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