企業理念を実現するヒント
海外拠点で実施された企業理念研修のレポートをみての所感です。
企業理念って、会社が目指す姿を実現するための羅針盤みたいなものです。でも、実際にそれをどう実現するかってなると、なかなか難しい。なぜなら、理念って抽象的で、人によって解釈が違ったりするからです。
こういう時にいつも思い出すのは、日大アメフト部のタックル事件。監督はおれはそうはいってない、というが、実際なんといって、選手はどう理解して行動に移したのか?
仕事をしていると、日々あいまいコミュニケーションだらけだと感じます。
今回オススメしたいのが、「具体的な行動を数値化する」っていう方法です。たとえば、あなたの会社の理念が「顧客第一」だとしたら、「お客様からの問い合わせに対してどれだけ早く対応したか」みたいな行動を、10点満点で評価してみるんです。これなら、「顧客第一」を実際にどうやって行動に移すかがわかりやすくなりますよね。
さらに、この数値化を使ってチームでグループワークをしてみると面白いです。みんなで話し合って「何をもって『できている』とするのか?」を共有することで、理念の解釈に差が出るのを防ぎ、全員が同じ基準を持てるようになります。「スピーディな対応」って、具体的にはどのくらいのスピード?とか、品質改善ってどこまでやればOK?とか、そういうことをディスカッションするんです。
また、この評価基準を定期的に見直して、改善のサイクルを回すことも大事です。これを繰り返すことで、企業理念がただのスローガンじゃなく、実際に日々の仕事にどう活かすかがはっきりしてきます。
理念を実現するには、みんなが具体的に何をすればいいのか、そしてそれがどれだけできているのかをはっきりさせることが大事ではないでしょうか。
数値化を使って「見える化」することで、理念が実際の行動にしっかり結びついて、会社全体が一つの方向に向かって進んでいけるようになるのかなと思います。