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市駅周辺のまちづくり!市民を笑顔にできるか!?〜2/20枚方市議会 全員協議会【質問編】

枚方市議会議員ばんしょう映仁です。

 枚方市議会は、2025年2月20日に全員協議会を開催し、終日に亘り、「枚方市駅周辺再整備の取り組みについて」10人の議員が、理事者に質問しました。今回、私は10番!大トリでの質問の機会を頂きました。

 

 この全員協議会での他の議員の発言を含む内容については、別のブログ記事に掲載しました。

 

 2025年2月20日 全員協議会 ばんしょう質問 

枚方市駅周辺再整備の取り組みについて

  1. ④⑤街区のまちづくりについて

    1. 庁舎位置の比較とその進め方

  2. ③街区のまちづくりについて

    1. 北口広場整備が目指すもの

    2. バンケット付ホテル整備するための支援の状況

  3. 市長の目指すまちづくりは?

    1. 移転条例の提出について

 

 

 今回は、何を聞き、何を伝えたかったのか、その内容の要旨をお伝えします。


1.④⑤街区のまちづくりについて

庁舎位置の比較とその進め方について

①ばんしょうの質問

⑤街区案の優位性、「広範囲の賑わい創出や回遊性の向上が可能」とは?

 庁舎位置の比較表では⑤街区案の優位性だと説明されています。大事な観点毎に聞いていく。 

1.費用と財源について
事業費として新庁舎145億円、土地区画整理事業224億円で合計369億円内、市の負担額196億円であり、④街区庁舎案より17億円有利である。また、そうした場合でも令和18年度までの長期財政見通しでは、財政調整基金を食い潰しながらではあるが、実質収支は10億円の黒字を下回らない見込み 

2.スケジュール
最短で市民会館大ホール、府民センターの解体開始が令和10年度、新庁舎のオープンは令和16年度を見込める 

ここまでは理解した。

3.地域経済への影響
これについて聞く。⑤街区案なら「広範囲の賑わい創出や回遊性の向上が可能」となっているが、これはなぜ可能なのか?またどこを回遊することになるのか? 

①市の答弁

広範囲の開発行為を行うから可能になる

 ⑤街区の新庁舎整備については、再整備の範囲を④街区だけではなく、⑤街区まで区域を拡大することにより、④街区と⑤街区の繋がりをもってゆとり空間の創出を図ることが可能となる。 

 また、⑤街区の新庁舎と再整備を行うことで、その南側地域の土地利用を促進するとともに、川原町・宮之阪方面のつながり、天野川まで含めた広範囲において、まち全体の回遊性の向上を図ることができると考える。

 

②ばんしょうの質問

「まちの魅力を高める施設の導入が期待できる」とは?

 次に「まちの魅力を高める施設の導入が期待できる」とされていますが、どこに、どんな施設を導入するのか?その施設をどのように導入するのか?

②市の答弁

駅前立地を生かし、民間のノウハウの活用により魅力あるまちの実現に資する都市機能の導入などを図る

 民間活力導入エリアの市有地 約0.8haについては、土地区画整理事業による減歩後、新庁舎整備の敷地等として必要な面積を確保した上で、この民間活力導入エリアに換地し、有効活用の方法を検討する。 

 この民間活力導入エリアにおいては、土地の高度利用を図りつつ、市駅前の立地特性を生かし、民間のノウハウの活用により魅力あるまちの実現に資する都市機能の導入などを図る。 

 導入する都市機能などについては、仮換地指定までに、市民ニーズの把握や有識者への意見聴取、民間事業者への市場調査など行い、定期借地の可能性も含めて、市として求める内容や条件など整理し、公募を行うことを想定している。

 

③ばんしょうの質問

本当に、市が求めるまちの魅力を高める施設を導入できるのかは未知数だ。

 具体的な土地利用を判断するステップが示されており、都市計画決定や事業の具体化が進まなければ、何を導入できるか検討できないということだということ。 

 理解はしますが、果たして本当に、市が求めるまちの魅力を高める施設を導入できるのかは未知数だ。 

 

リターンを最大限評価しているが、リスクについてはどう考えるのか?

 ⑤街区庁舎案の説明では、「促進が期待できる」や「導入が期待できる」、「可能性がある」などの表現がならぶが、これは、上手くいったときはハイリターンが期待できると言う前提で言われているように聞こえるが、では、逆に言うとうまくいかなかったときのリスクとして、数年のちに閑古鳥が鳴いていたり、どこにでもある何の面白みもない街並みになってしまうという事態もあり得るということだと思う。 

 こういったまちづくりの中での様々なリスクとリターンについて、どのように考えているのか見解を求める。

③市の答弁

まちづくりを停滞させることが最大のリスクだ

 ⑤街区での新庁舎整備計画案では、④街区等におけるみどりの大空間との連携により、民間活力導入エリアでの民間ノウハウを活用することで、魅力あるまちづくりの実現をめざす。このリターンとして、賑わいの創出と地域経済の活性化など、多くの波及効果が生じるものと想定しています。また、この効果を継続させるため、多様な担い手によるエリアマネジメントを官民連携して導入していく。 

 次に、様々なリスクについては、民間活力導入エリアへ導入する機能について、十分に市場調査などを行うなど、事前に備えることで、できる限り軽減させるように取り組むことが重要であると認識している。 

 まち全体の施設等の老朽化が進む中、まちづくりを停滞させることが最大のリスクであると考えており、こうした観点のもと、土地利用の具体化においては、持続可能な視点も踏まえ、市民や有識者のご意見も伺いながら検討してまいります。 

 

④ばんしょうの質問

直近でのまちづくりの停滞は、令和4年9月に可決の見込みが甘いまま、庁舎の移転条例を議会に提出したからだ。その責任を議会や市民に転嫁しないで頂きたい

 直近でのまちづくりの停滞は、前回、可決の見込みが甘いまま、庁舎の移転条例を議会に提出したからだと私は認識している。その責任を議会や市民に転嫁しないで頂きたい。そのような姿勢こそがリスクに思える。

 

4.交通課題の改善

交通の視点で、どのようなまちづくりを行い、それによる市域全体への波及効果は考えているのか?

 都市基盤整備の項目では、「④街区への車の流入抑制対策の検討が可能」となっています。空間としてそれが可能だということだと理解するが、10年後の枚方市の人口構成や市民の暮らしも想像して、考える必要がある。 

 令和15年度には人口が37万5千人になり、老年人口は33%を越えるなどと推計されている。こうなると市民が市駅周辺に求める交通は今とは変わっているのではないか。 

 そこで、「ウォーカブル機能の中心」や「歩行者を中心とした道路」などの記載もあるが、交通の視点で、どのようなまちづくりを行い、それによる市域全体への波及効果はどのように考えているのか?

④市の答弁

「ウォーカブルなまちづくり」により、中心市街地の発展と活力が維持され、枚方市域で波及効果をおよぼしていく

 将来的に人口が減少し、高齢化が進展していくことも踏まえ、多様な人々が集まることができ、より交流を促進させていくためには、人々が「歩きたい、滞留したい」と感じることのできる居心地の良さがある、快適で、安全な空間づくりを推進することが重要であると考えている。 そのため、枚方市駅周辺では、人を中心として、回遊し、居心地が良く滞在する空間を形成するなど、「ウォーカブルなまちづくり」を進めていく。 

 具体的には、ウォーカブル機能の中心として「みどりの大空間」を形成することと併せて、民間活力導入エリアとシームレスな空間を設け、相互連携を促進するとともに、その建築物の敷地内に公開空地の確保を検討します。 加えて、区画道路の整備と通過を目的とした自動車の流入抑制を図ることで、より安全な交通環境をつくる考えであり、④街区におきましては、市民や市議会からご意見を踏まえて、新たな道路について見直しを行いました。今後、フリンジ駐車場の配置などにより、さらなる交通の流入抑制対策の検討に取り組んでいく。 

 また、天野川や川原町、宮之阪などと周辺市街地を含めて、広域的な範囲でまち全体で回遊性の向上を図ることで、一体的なにぎわいと交流の拠点となるよう取り組む。 

 地域活力の向上や関係人口が保たれることで好循環を生み出し、中心市街地の発展と活力が維持されることにより、枚方市域で継続的に様々な波及効果をおよぼしていくものであると考えている。 

 

⑤ばんしょうの質問

既にニューヨークやパリは「ウォーカブルなまち」を目指して、自転車道をしっかりとつくっているが?

 ウォーカブルということについては、私は1つ観点が足りていないと思っています。それは、市駅周辺に関する自転車についてのプランがないことです。既に世界的都市であるニューヨークやパリはウォーカブルなまちを目指して、自転車道をしっかりと取っている。国交省も「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」を昨年6月に見直すなど安全で快適な自転車利用環境の創出が一層進むことを期待していると理解している。今後積極的な検討をしていく必要があると考えるが、見解を求める

 

 

 

⑤市の答弁

自転車施策の充実は、まちづくりを考える上でも重要になる

 本市では、平成29年6月に枚方市主要鉄道駅周辺自転車ネットワーク計画を、令和2年3月には、本市の自転車施策の最上位計画となる枚方市自転車活用推進計画を策定し、現在、今年度改定予定の枚方市総合交通計画をはじめ枚方市都市計画マスタープランなどとも連携しながら自転車施策の充実に努めているところです。 具体的には、自転車通行空間、いわゆる青い矢羽根の整備を継続して実施している他、昨年4月に開通した都市計画道路御殿山小倉線においては、本市が管理する道路としては初めて自転車道を整備するなど自転車利用環境の向上に取り組んでおります。 自転車施策の充実は、都市環境や交通渋滞、健康など、様々な社会課題の解決に資する有効な手段になるだけでなく、回遊性の向上など、まちづくりを考える上でも重要になると考えています

 このことから、ハード・ソフト併せた自転車施策の更なる充実に努めるとともに、枚方市主要鉄道駅周辺自転車ネットワーク計画並びに枚方市自転車活用推進計画については、令和8年度を見直し予定としているため、より多角的な視点から改定できるよう取り組んでいく。 

今後、自転車も含めたエリア内交通機能や基盤整備の内容について、さらなる検討を行う

 また、枚方市駅周辺では、駅へ向かう自転車の通行が多く、駐輪需要が高いとともに、便利な移動手段であると考えている。一方で、地区内への交通の流入は、歩行者を中心とした安全な通行空間に影響があるものと考えている。今後、自転車も含めて、エリア内交通機能や基盤整備の内容について、さらなる検討を行う。 

 

⑥ばんしょうの質問

世界中の市街地まちづくりにおいても、モビリティとしての自転車の重要性は日に日に増している

 自転車の電動化などテクノロジーの進化もあって、世界中の市街地まちづくりにおいても、モビリティとしての自転車の重要性は日に日に増している。人口構成が大きく変わる10年後を見据えて、優先順位を上げて取り組んでいただくよう要望する。 

 

5.市民参加の機会

市民参加の取り組みは、既に十分行ってきたという認識か?見解を聞く。


⑥市の答弁

ワークショップや市民説明会を開催するなど、市民の意見をお聴きしながらまちづくりの検討を進めてきた

 これまで、枚方市駅周辺再整備については、ワークショップや市民説明会を開催するなど、市民の意見をお聴きしながらまちづくりの検討を進めており、ホームページでの説明動画の配信や広報ひらかた、出前講座など多様な手段を用いて、積極的に情報発信や説明を行ってきた。 

 新庁舎機能の検討にあたっては、無作為抽出による市民アンケートや、子育て世帯へのアンケート、並びに、障害のある方や高齢者などへのご意見聴取を行いました。また、今年の3月には、高校生によるワークショップを予定しています。 

 また、みどりの大空間の活用や市有地の有効活用を具体化する際には、市民や有識者等の意見を取り入れる考えであり、再整備の具体化にあわせて、市民参加の機会を適宜、設けていく。

 

ばんしょうの視点

10年後、枚方市駅周辺の笑顔をイメージできるか?

 枚方市の人口は、令和15年度には人口が37万5千人になり、老年人口は33%を越えるなどと推計されています。今後、枚方市駅周辺のニーズがどう変化するかを意識することも重要です。今日便利なまちづくりを目指しても、10年後には10年前のものになっていることを忘れてはいけないと思います。とは言え、枚方市駅周辺が枚方市の交通結節点であり、中心地であり続けなければ、枚方市は立ち行かないと考えています。そこにどのようなものをセットしていくか、民間任せではない市の先見性、未来予測能力と理念が問われるのではないでしょうか。それも含め、私としては「健康・スポーツ」が重要なキーワードになると考えています。 

 加えて、兎にも角にも、声を聞く姿勢が重要です。市民を笑顔にするための再開発事業だと、より意識して取り組んでいただきたいと伝えました。 

 

2.③街区の取り組みについて

 

ⅰ.北口広場について

①ばんしょうの質問

巨大な屋根が見えてきた北口駅前広場の拡張整備、何を目指したものなのか?

 まず、改めて、北口駅前広場の整備について聞きますが、まちづくりとして、北口駅前広場の拡張整備は、市民にどんなメリットがあるのか?どんな仕掛けを入れているのか?要は、何を目指して整備しているのか?

①市の答弁

安全、快適で、ゆとりのある駅前空間の創出などを目的

 再開発組合で工事を進めている北口駅前広場については、「枚方市駅周辺再整備基本計画」に基づき、府内有数の交通結節点において、安全、快適で、ゆとりのある駅前空間の創出などを目的として拡張整備を行っている。

 本整備などにより、公共交通であるバス、タクシーロータリーと一般車両の乗降スペースを分離し、あわせて市駅高架下の一般車両の通過交通抑制することで、安全性の向上や交通動線の円滑化、公共交通の利便性の向上を図る。また、歩道の拡幅や、雨、日差しを防ぐ連続した上屋を設置することで、車椅子やベビーカーの方も、よりゆとりをもって歩きやすい空間とするとともに、隣接する公社広場での賑わいを創出するなど、本市の玄関口となる駅前空間の整備を目指していく

 

ばんしょうの視点

より豊かな時間が過ごせる街路、広場を目指していただきたい

 ここからはソフト面になるかも知れませんが、府内有数の交通結節点では、通過する人が足早に去っていくことだけを目的に設置されていた時代はもう終わっています

 歩くスピードを落として、町並みをぼんやりと眺めながら、例えば、総合文化芸術センターにワクワクしながら向かう、より豊かな時間が過ごせる街路、広場を目指していただきたいと伝えました。

 

 

ⅱ.「バンケット付ホテル整備するための支援」の状況について

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①ばんしょうの質問

バンケット付きホテルの創業に係る支援策の具体化の状況は?

 次に、ステーションヒル枚方建設直前の令和2年(2020年) 8月総務委員協議会では、バンケット付きホテルを整備する場合の支援として、新たな都市機能として長期的に安定した事業継続が可能となるよう、原則5年間、固定資産税及び都市計画税の相当額を支援する。具体的な手法については検討中。と報告があり、令和5年9月市長の所信表明では、「新たな都市機能の集積のために誘致したバンケット付きホテルの創業に係る支援策の具体化を図ります」となっていた。この支援は、現在どういう状況なのか?今後、議会にはどのような報告をするのか?

①市の答弁

関係部署と制度設計の検討を進めている。事業者との協議もスタートした

 市駅前に誘致したバンケット付きホテルに関する支援については、固定資産税及び都市計画税の相当額を補助金で助成する

 現在、観光交流課を中心に関係部署と制度設計の検討を進めており、地権者である京阪ホールディングス(株)や運営者である(株)カンデオ・ホスピタリティ・マネジメントとも協議を始めた。

 なお、市議会へのご報告においては、その検討過程の中で適宜ご報告していく。

 

②ばんしょうの質問

市としてどのようなバンケットルームを想定していたのか?

 私のところには、バンケットルームについて「思ったもので無くて残念」などの声が届いている。

 バンケット付きホテルの誘致策については、既にプレスリリースなどで発信しているが、市としてどのようなバンケットルームを想定していたのか? 

②市の答弁

高層階での宴会場として設置されると聞いていた

 ③街区のホテルのバンケットについては、高層階での宴会場として設置されると聞いていた。市民や利用者にとってより良い施設となることが本市の賑わい創出に繋がると考えており、ホテル運営事業者や地域経済団体などと意見交換を行うなど、連携していく。

 

ばんしょうの視点

バンケットルームの想定は、市に詰めの甘さがある。

 固定資産税および都市計画税を補助するということは、市民の理解が必要です。

 市の詰めの甘さを感じました。

 バンケットルームだけを切り取って指摘していることは承知しているが、ホテルがどのような波及効果をもたらしているか、市民を笑顔にしているかについても、今後報告が必要。

 


 

3.目指すまちづくりについて

 

移転条例の提出について

 

①ばんしょうの質問

本日の全員協議会での質問は私が最後だ。
ここまでやりとりしてきて、市庁舎移転条例の可決に向けた手応え感を市長に聞きたい

 まず、直近のスケジュールとして、令和7年3月定例月議会に市役所の位置に関する条例の改正を提案する予定となっている。

 前回の令和4年9月定例月議会で否決となって以降、ずるずる来ており、既に枚方市駅周辺は、使われていない市府の施設が点在する。今回覚悟を決めたのかと思うが、私としては今日の全員協議会での温度感はあの時と同じようなものを感じている。まず、市長には特別多数議決となる市庁舎移転条例の可決に向けた手応え感を聞きたい

①市長の答弁

現時点においても、ご可決いただけるよう、尽力しているところ

 令和4年9月定例月議会での否決以降、議会からのご意見などを踏まえ、様々、取り組んできた。現時点においても、ご可決いただけるよう、尽力しているところだ。

 老朽化した庁舎の建替えの必要性については、大規模災害への備えを含めて、多くの議員も認識いただいている通り、これ以上は待つことはできないと考えている。まずは、庁舎の位置を確定し、新庁舎の規模や内容、④街区の土地利用などの具体的な議論を進めるために、3月定例月議会においてご可決いただけるよう力を尽くしてまいりたい

  

②ばんしょうの質問

そもそも市民からの市長への信頼、信用がないと両手を上げて賛成できない

 私も、新庁舎整備は早急に取り掛かるべき事業であると考えている。多くの議員もそう考えていると思う。しかし、各議員は、個人的なものだけでなく、そもそも市民からの市長への信頼、信用がないと両手を上げて賛成できないのではないか。

 しかし、現状は、市長と議会が新庁舎の早期整備の必要性を認識しながらも、いつ大規模災害が発生するかわからない中で、庁舎位置について延々と議論を続けるチキンレースみたいになっており、市民が置き去りになっているように思える

 

次に否決され、暗礁に乗り上げてしまった際の責任は市長の政治生命という覚悟なのか?

 前回の議決前の議案質疑では、「政治生命を掛けて取り組んでいく」と答弁されていたが、政治生命をかけて何をこれまでやってきたのか?そして、次に否決され、暗礁に乗り上げてしまった際の責任は市長の政治生命という覚悟なのか?

②市長の答弁

令和5年の選挙で、再整備の推進を掲げて信任いただき、再選をさせて頂いた。

 前回の議決以降、シンポジウムにおいて、めざすまちの姿などを説明させていただき、また、私自ら参加した市民説明会を開催するなど、市民に理解いただけるよう取り組んできた。それらの取組をした上で、令和5年の選挙で、再整備の推進を掲げて信任いただき、再選をさせて頂いたその後も、継続して議会との意見交換を重ね、現時点で整理可能な内容は全て整理し、本全員協議会でお示しさせていただいている

 

枚方市駅周辺再整備は最重点施策。これを成し遂げることに政治生命をかけて取り組んでいく強い決意をしている

 民間の投資意欲の低減や、物価高騰による長期財政のリスクの増加を払拭するためにも、来年度に完了予定の③街区の再開発事業に続き、④⑤街区の再整備に着手し、庁舎の建て替えを早期進めること必要があると考えています。私自身、このように枚方市駅周辺再整備を一丁目一番地として最重点施策、これを成し遂げることが政治生命をかけて取り組んでいくことに強い決意をしている。枚方市駅周辺まちづくりを実現するために、まずは、3月定例月議会で可決いただけるようしっかりと皆さんと話をしていきたい。

  

③ばんしょうの質問

 前回の移転条例の決議前もそのような言葉を聞いたように思うし、市長と議会とのチキンレースみたいなものにやっぱり思える

 

私の提唱する「健康、スポーツまちづくり」について、その後どのような検討を行い、どのように反映したのか?

 ところで、市長は、令和5年6月全員協議会で、私に「アリーナが実現できなかったことは残念に思う。今後は、③街区も含めた市駅周辺全体で健康、スポーツなどを含め、市民ニーズを踏まえ、必要とする機能を検討しながら、将来を見据えたまちづくりを着実に進めていきたい」と言われたが、それ以降、どのような検討を行い、それは今回資料のどこに反映されているのか?

③市長の答弁

みどりの大空間や民間活力の導入などにより、交流や賑わいを生み出す

 今回の全員協議会では、各街区の進捗や庁舎位置の比較を中心に資料作成を行った。このため、導入する機能の詳細については言及していないが、これまでにもお示ししてきた通り、導入する機能については、あらゆる世代の多様なニーズを取り入れていく考えに変わりはありません

 また、この間、公共空間の可能性検討として、スポーツや音楽・芸術などの社会実験を実施し、高い市民ニーズがあることも確認してきた。これらの取組を踏まえて、今後、具体的に導入する機能を検討するためにも、新庁舎の位置を確定し、次の段階に進めたいと考えている。

 導入する具体的な都市機能の検討に際しては、私としても子どもたちに夢を与えられるスポーツ機能の可能性なども含めて検討したいと考えている

 

ばんしょうの視点

 検討、検討で未だに形になっていないのは残念です。

市長の答弁は「枚方の未来が輝かしいくないものにしたくない」と言っているに過ぎない

 市長、以前聞いた"はたちの集い"での挨拶によると、市長は枚方の未来を輝かしいものにするために政治の世界に入ったはずです。なぜ、⑤街区に市役所庁舎を建てると輝くのか?輝くとはどのようなことなのか、この開発は何にこだわっているのか、真の理念が伝わってこないんです。今日のお話しでは「枚方の未来が輝かしいくないものにならないようにしたい」と言っているに過ぎません。

 

何をこの市の、このまちの、核に据えるのか?そこを民間に決めてもらうのか?

 そもそも前回、本当に移転条例が枚方の未来のために必要だったのかと疑っています。市長や副市長、担当部長は新庁舎の位置が決まらねば進まないと言い続けてここまで来ました。しかし、私は、「健康・スポーツのまち」ということを市の政策の中心に置くことからスタートするべきだと訴えてきたが今のところそれは叶っていないし、今もスタート位置にも立っている気持ちにもなっていません。何をこの市の、このまちの核にしていくのか?民間が決めることなのか?ということが曖昧なまま、「このままだと、そうしている間に、庁舎は老朽化で悲鳴を挙げていて、市内の少子高齢化は進んでいく、市民を人質にして追い込まれるので、賛成してほしい。」言っている。

「枚方の成長を止めているのはどっちや!」「枚方市民の笑顔を奪っているのはどっちや!」と言っておきたい。

市長に言う「にぎわいの可能性」に賭けて大丈夫か?

 加えて、市長の「にぎわいの可能性」にかけることの危うさを私はずっと感じていますし、今日の全員協議会での議論の中でも感じています。

 理念と信頼・信用が心もとない中で、今回のようなチキンレースで物事を決めることは快く思っていませんし、市民にとっていい結果とならないのではないか。

 

 

一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

 

 長文、お読み頂きありがとうございました。

 これまで意見してきた案件の検討状況の確認、枚方市駅周辺再整備事業の肝の部分、理念について、私の考え方を採用するよう意見しました。

 単なる市役所庁舎の移転ではなく、今も未来も一人ひとりが笑顔になるために! 引き続きがんばります。

 

 

 

枚方市駅周辺再整備について ばんしょうの発言

 

2024年12月13日 一般質問

何のための再整備事業なのか?
市民への「未来社会のデザイン」、「市民が笑顔になる提案」に力を注ぐべきだ!

 

2023年6月12日 全員協議会

枚方市駅周辺を「健康・スポーツ」のまちとして再開発することで、市民みんなを今も未来も笑顔にできる!


2022年9月26日 議案審議


 2022年6月20日 一般質問

市民一人ひとりの笑顔につなげるため、丁寧な積み上げを!


 2022年2月25日 3月議会予算質疑

9月には、枚方の未来「市民の笑顔」の姿を市民に示すこと!

 

2021年11月24日 総務委員協議会

市民や来訪者がワクワクとするような期待が持てる広場や歩道に!

 

2021年7月9日 全員協議会

市の責任と覚悟と戦略が感じられる熱い言葉で、枚方市の未来を語るべき!

 

2021年5月28日 総務委員協議会

10年後、20年後の枚方市はどうあるべきか、夢のある話を熱を持って語れ!

 

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