決算書の確認の仕方
こんにちは。ユニコンの照井です。
自身がやっている、決算書の簡単な見方について記載していきたいと
思います。
我々のようなM&A仲介業務は、売主様から売却の相談があった際に必ず決算書3期分を要求します。
決算書をいただいたのちに我々が何をみているのかというと、収益性と現時点における資産性をみてみます。
収益性は、損益計算書でみて、資産性は貸借対象表でみていきます。
私の場合は、決算書をいただくと最初に貸借対照表の純資産をみていきます。純資産をみていったのちに、その純資産がどのように成り立っているかを確認します。最初に資産は現預金をみて、負債は借入金を見ていきます。
一般的に、現預金-借入金 をネットキャッシュ(ネットデット)などとよびます。つまり、借入金を全部返したときに現金がどのくらい残るのか、もしくは不足するのかということです。そのときに同時に投資そのほかの資産もみて、実際現預金に近いものをピックアップします。たとえば株式で投資をしていたり、投資信託に投資していたり、保険に加入していたりという場合の資産を確認し時価がわかるものについては時価をみていきます。
次に、固定資産をみていきます。ここは業種によって固定資産の種類が違いますが、土地をもっているのかなど資産性の部分の確認していきます。
その後、売掛金、買掛金などをざっとみて、その企業の資産性をいったん頭にインプットします。
その後収益性を見ていきます。
まずは売上と営業利益をみて、その後減価償却費をみて 減価償却前の営業利益を計算します。
その後、営業外をみていきます。損益計算書は最初の時点で3期分ならべて
みます。
売上はあがってきているのか、利益の傾向はどうか。たとえば売上があがっているのに営業利益が下がっている場合などは、どこに原因があるのかを探っていきます。
原価が上がっているのか、人件費が上がっているのかなどを確認していき原因を確認していきます。
このように見ていくと決算書をざっくりと把握するのに20から30分くらいで把握できます。
そのうえで私の場合は、全てエクセルに入れていき、さらに頭にインプットしていったうえで分析をするようにしてます。
そしていくつか仮説をたてたうえで経営者にその仮説を確認していくということをしております。
決算書をいくつもみていると経営者の性格もなんとなく見えてきて楽しいです。