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上野クラシックカメラ博~銀座~四谷三丁目

2024年11月16日(土)、午後から後輩afクンと上野クラシックカメラ博に行ってきた。

このところ毎年参加しているが、今年はちょっと酷かった。土曜日にもかかわらず、会場はガラガラ…。それもそのはず、かなりの品が売れてしまったようで、これほど見ていてツマラナイ中古カメラ市は初めてのような気がした。
全体を30分ほどで見終わってしまったのである。開幕してから平日の間に転売ヤー目ぼしいものは持っていかれたようである。この展示会の特徴であるアクセサリーについてもあまりなく、ガッカリであった。
これは今後の開催について疑問符がついてしまったのではないか、と思わされる感じであった。

思ったより短時間で見終わってしまったが、予定通り銀座に移動して、大村英明さんのバングラデッシュを撮影した写真展に向かう。

大村さんは川越でギャラリーを主宰しており、フォクトレンダーのレンズの作例なども撮影されているスゴい御方である。2万枚以上撮影したカットから、キュレーターが展示作品を選択したということで、ご本人は作品の選択に関わっていないという。
在廊されていたので展示されている写真についていろいろと質問をして教えていただいていると、見覚えのある若者がギャラリーにやってきた。

若者は大野さんといって、3年半前に川越の大村さんのギャラリーを訪れた時に、大判カメラで撮影していると言っていた当時高校生であった。
その時にInstagramで相互フォローをしていたので、彼が個展を開催したりと活躍していることは知っていたのである。
こちらから声をかけると、彼はこちらのことなど覚えているはずもなかったのであるが、Instagramでフォローしている話などをしているうちに思い出してくれたようであった。
この3年の間に彼は高校生から大学生になっていた。しかも日大芸術学部写真学科の1年生だという。50代半ばの趣味でカメラや写真をやっているおじさん二人とは「志」が違うのであった…。
彼は王道を走り始めているのだと思った…。

王道を走ることもなく、適当な人生を歩んできてしまったと思いながら、疲れたのでタリーズコーヒーで休憩することにする。

タリーズコーヒー

M11-Pのブラックペイントと比較するために、afクンはMPアラカルトのブラッククロームを持参してくれた。M11-Pはブラックペイントであるが、往年のM型ライカのブラックペイントの風情はない。MPブラッククロームともまた異なる質感である。

外に出るとすでに日が落ちていたが、四谷三丁目のイタリアンの予約までは少し時間があったので、NISSAN CROSSINGに展示されている車を見に行くことにした。

2階には5代目シルビアのQ’sが展示されていた。

シルビアQ’s

ここでafクンがMPに装着してきたSUMMILUX M 50mmF1.4を借りてM11-Pに装着する。昨今、「貴婦人」とか呼ばれているレンズである。

SUMMILUX M 50mmF1.4

自分が初めてライカを手に入れた26年前は、「貴婦人」などとは呼ばれていなかった。誰がいつ言いだしたのだろうか…。

シルビアQ’s

このシルビアは1988年に発売されたもので、当時自分は大学3年生であった。トヨタの後塵を拝していた日産はセフィーロやこのシルビアで復活していった時代だったと記憶している。この頃の車はツインカムとか16バルブとか、そういう表記がされていた。そしてそういうのに憧れた時代でもあった。今やカムシャフトやバルブもない電気自動車の時代になってしまったが…。

シルビアQ's

そしてまさに友人T君がシルビアQ'sを買ったのである。色もこの色、何度か一緒にドライブに行った懐かしい車であった…。

そのままSUMMILUX M 50mmF1.4で撮影する…。

F1.4開放

やはり開放だと周辺部に盛大にコマ収差が出る…。

F5.6

F5.6まで絞るとシャキッとする…。

銀座駅

丸の内線で四谷三丁目に向かう…。

10分遅刻した…。

Cielo

最近はCieloというスパークリングワインをいただくのが定番になっている。

店内

この季節は日没が早いので、写真を撮れる時間も限られる。とはいえデジタルだから夜の撮影も楽な時代にはなった。
相変わらず漫然と写真を撮影している自分には、「志」がないことを痛感した日であった…。

カメラ/レンズ:ライカM11-P / SUMMICRON-M f2.0/35mm ASPH. , SUMMILUX M 50mmF1.4, iPhone13

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