シンフォニエッタ
数年前から、ニコライ・カプースチンというウクライナ出身のピアニスト/作曲家の曲が好きで聴いている。
最初はジャズピアニスト山中千尋さんのアルバム「Molto Cantabile」の1曲目「前奏曲 作品40の1(8つの演奏会用エチュードから)」を聴いたところから始まった。最初に聴いた時から背中がゾクゾクする感じがしたので、誰の曲かと思い調べたところ、カプースチンという作曲家を初めて知ったのだった。原曲を聴きたいと思い、CDを購入した。
オリジナルは素晴らしかった。とてもよかった。何度も繰り返し聴いている。80年代の作曲だが、全く知らなかった。音大生にはかなりの人気で、演奏されているということも知った。
8つの演奏会用エチュードの他に、24の前奏曲というのもあって、これもまた気に入ってよく聴いている。
2021年に脳梗塞になって入院していた時も、夜に病室でよく聴いていた。音楽を聴くことに問題が起きなかったことに感謝したものだ…。
そして最近、川上昌裕さんというピアニストが、カプースチンのアルバムをいくつも出していることを知り、Amazon Musicで一通り聴いてみた。
大半は初めて聴く曲であったが(それまで8つの演奏会用エチュードと24の前奏曲しか聴いていなかったので…)、その中で背中にゾクゾク来たのがシンフォニエッタであった。
調べてみると連弾で演奏されていて、you tubeにもたくさん動画がアップされていた。恥ずかしながらシンフォニエッタという言葉自体を知らなかった。意味を調べてみると、「小さな 交響曲 」を意味するイタリア語とある。
確かに第四楽章まであり、交響曲だ…。
第1から第4楽章までどれもよく、最初は第1楽章がよいと思っていたが、聴いているうちに第3楽章がとてもよくなり、何度も繰り返し聴いたり、you tubeの演奏画像を見てしまう。
連弾でピッタリ息があって演奏できたら、相当気持ちがいいのだと思う。
自分はエレクトーンを幼児科から大人になるまで続けたが、一人での演奏であり、そういう音楽の楽しみ方はしてこなかった。小学生の時に同じエレクトーン教室の子と一度だけ発表会でアンサンブルをやった。でも演奏技術が高いわけでもなく、楽しいと思う域にはとても達していなかった。
今更、調節技巧でピアノを演奏できるようになるわけないので、聴いたり見たりして楽しんでいる。
※表紙は3年前に出版された楽譜の表紙から拝借しました…。