祈り
2022年12月24日(土)、クリスマスイブ…。長男は学校、長女はアルバイト、そして家人は職場の人とランチに出掛けてしまった。
午前中は浴室の大掃除をして昼食を食べた後、行こうと思っていた藤原新也さんの写真展を見るために世田谷美術館に行くことにした。
10月に放映された日曜美術館を見た影響もある。
世田谷美術館は電車で行くと駅からは少し離れていてやや不便なので、車で行くことにした。
東八道路、甲州街道、環八を通って1時間弱で到着した。
世田谷美術館は砧公園の北側に位置しているが、南側の東名高速の下に美術館来訪者用の無料駐車場があるので、そこに駐車した。
車を駐め、公園内を美術館に向かって歩く。
世田谷美術館は3年ぶりだ。前回は、奈良原一高さんのスペインを見にきたのだった。
お客さんはそこそこ入っている。展示作品も一部を除き撮影自由なので、スマホで撮影している人が結構いる。
やはり最初は「メメント・モリ」からであった。
自分が藤原新也という写真家を知ったのは、1995年に清里フォトアートミュージアムで見た「25人の20代の写真」展という開館の記念展であった。
図録も購入したのだが、図録の最初の写真がメメント・モリの展示の最初の写真であった。
他にも図録に掲載されている写真がいくつか展示されていた。
「25人の20代の写真」展には、前回見に来た奈良原一高さんも25人に入っていて、この時の写真展は自分にとって、かなり記憶に残るものとなっている。25人は写真家としては相当有名な方々で、それぞれの作品は全く志向の異なるものだが、今のように誰でも簡単にスマホで撮影してSNSに上げるような時代と異なり、写真の重みが全く異なると感じる。
これも時代の流れであるから、議論する意味はないと思うけど…。
外に売店があったので何か飲もうと思ったが、惹かれるものがなく、駐車場に向かって歩き出す。
ちょうど太陽が傾いてきていい具合に逆光の写真が撮れそうなので、M-ROKKOR 40mm F2の逆光耐性をみてみる。1970年代のレンズなので、結構派手なゴーストが出る。こういう写真は初めて撮影したのだが、もろ逆光でもうまい構図の写真でゴーストを出すのが難しいことを知った。作例写真を撮っている人も、あれはあれで大変なのだろう。
冬になり景色に色がなくなってきたので、被写体選びが難しい季節になってきた。これが今年最後の写真展かな…。
カメラ/レンズ:SIGMA fp / MINOLTA M-ROKKOR 40mm F2