プリン日記20(大沢茶廊)
2022年10月29日(土)、1週間前から始まった、みたか太陽系ウォークデジタルスタンプラリーを始めた。
午後は三鷹市西部を自転車で回っていた。国立天文台でスタンプをゲットして、坂を下ったところで信号待ちをしていた時、ふと近くの急坂の途中に「大沢茶廊」というカフェがあったことを思い出した。これまで何度も前を通っているのだが、入ろうと思ったことはなかった。だがひょっとしたらメニューにプリンがあるかも知れないと思い、急坂を自転車を押して向かった。
大沢茶廊は営業しているようであった。
おそるおそる入ってみると、お客さんはおらず、おそらく70代と思われる女性が一人いて、店主と思われた。「プリンはありますか?」と聞いてみると、あるというのでいただくことにした。
ブレンドコーヒーとプリンをオーダーすると、一人女性客が入ってきた。地元のお客さんが来るようだ。
店主の女性が私がカメラを持っているのを見て、「写真を撮られるのですか?」というので、そうだと答えると、「私も昔写真を撮っていて、写真集を出したこともあるんです」という。その写真集は「小さな喫茶店」という写真集で、20年くらい前に出版したという。
写真集を見せていただくと、すべてモノクロで店内の小物や食器などを撮影したものであった。
20年くらい前に、大沢茶廊の20周年記念に製作したという話であった。奥付を見ると、2001年11月の発行で価格は5,000円となっていた。2001年に20周年ということは、今年で41年ということになる。店主は、西殿妙子さんという名前である。
なるほど店内は昭和の雰囲気だが、古臭い感じはせずとてもいい感じである。40年以上経過していると聞くと、これまた味わい深く見える…。
店主と話しているうちにプリンが運ばれてきた。
プリンはやや固めで甘さはかなり控えめ、古き良きプリンという感じである。トッピングなどない潔さがある。
かつては写真好きが店に集まり、山に風景写真を撮りに行ったり、海外に撮影に行ったりしていたらしい。
西安やウイグル、ハンガリーなどにも撮影に行ったという。ペンタックスとニコンを使っていたらしいが、機種は覚えていなかった。
気が付くと、店主と小一時間ほど話し込んでいた。また大沢に自転車で行った時に、西殿さんから昔話を聞くのもいいかと思った…。
カメラ:EOS R, レンズ:Voigtländer NOKTON40mm F1.2 Aspherical
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?