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旧根岸競馬場一等馬見所

2024年11月3日(日)、少し前までの雨の予報を覆して快晴である。最近になって急に行きたいなぁと思っていた旧根岸競馬場一等馬見所を見に行ってきた。こういうのは、なくなってしまう前に見ておく必要がある。
本当はフリーバカンスを取得していた10月28日(月)か29日(火)に行くことを考えていたのだが、あまり天気が良くなかったので断念していた。
予報では天気が良いと言われていた11月4日(月)は友人との約束があったので翌週以降を考えていたのだが、3日の天候がよくなったので、急遽行ってみることにした。

根岸競馬場の存在を知ったのは、1984年に公開された「プロパガンダ」という映画である。大好きであったイエローマジックオーケストラの散開コンサートを素材として製作されたこの映画のロケ地が旧根岸競馬場であった。

友人と確か渋谷あたりの映画館で観た記憶があるのだが、映画の内容はほぼ覚えていない。ただ女性のファンが「坂本さーん~」、とか「ユキヒロさーん~」とスクリーンに向かって絶叫していたのを覚えている。なんで当人たちがいない映画のスクリーンに向かって絶叫しているのか、不思議であった。

中央線で新宿駅に出て、湘南新宿ラインで横浜、横浜で京浜東北線に乗り換え、山手駅で下車した。初めて利用する駅である。

山手駅から住宅街の上り坂を歩いていく。この辺りの家やマンションはとてもオサレで、三鷹の住民からするとまるで海外に来たような錯覚に陥るくらいである。ただ、三鷹のような平地に住んでいる住民からすると、ここは自転車では生活できんな、と思わされる。電動アシスト自転車があれば問題ないのかも知れない。でも高齢者には厳しい街なのではないかという気がする。

住宅街を抜けると英語の大きい看板に出くわした。

米軍の看板

横須賀の海軍施設で根岸住宅地区という意味のようだ。
英語で書いてあると何だかカッコいいと思ってしまうのは、そういう世代だからか…。

旧根岸競馬場一等馬見所遠望

坂をてくてく上っていくと、旧根岸競馬場一等馬見所が見えてきた。

旧根岸競馬場一等馬見所

近くまで寄るとなかなかの迫力である。

旧根岸競馬場一等馬見所

こういう廃墟感がよい。

富士山遠望

西側を見ると富士山が見える。今年は暖かいせいか未だ初冠雪していないと聞いていたが、確かに白くない、青い…。

横浜ランドマークタワー遠望

北側を見ると横浜ランドマークタワー、ここが横浜であることを認識…。

旧根岸競馬場一等馬見所

エルマリート28mmでは入りきらない。やっぱりライカ用超広角レンズの導入を急ぎたいが…。

旧根岸競馬場一等馬見所

蔦がスゴイ。これってどのくらいの時間をかけてこのようになったのか…。

旧根岸競馬場一等馬見所

この写真の右側の木の下で、複数の人が奇妙な音楽をかけて踊っていた。何かの宗教なのか…。一人の男性は上半身裸であった…。

旧根岸競馬場一等馬見所

少し斜面を下ると、ようやく全景が1画面に入るようになった。
カラスがたくさん飛んでいる。どんよりとした曇りであったら、不気味かも…。

旧根岸競馬場一等馬見所

日の当たっている南側に回る。かなりの傷み具合である。1930年(昭和5年)築。義理の父親と同年齢、94歳である。

旧根岸競馬場一等馬見所

米軍基地側は、入れないようになっているのが残念である。
以前は巨大な鉄骨屋根が張り巡らされて圧巻だったらしいが、2000年代初めに撤去されたそうである。

旧根岸競馬場一等馬見所と横浜ランドマークタワー

新旧対比と思ったが、調べてみると横浜ランドマークタワーは1993年開業、31年も前なのだ…。

旧根岸競馬場一等馬見所を後にして、根岸駅に向かって坂を下りていく。

消火栓か…

この消火栓は米軍仕様なのか…。

門の向こうに旧根岸競馬場一等馬見所

この門を突破できれば、米軍基地側からの様子が見れるのだが、不可能である。

さらに坂を下りていくと、ユーミンの「海を見ていた午後」の歌詞に出てくるレストラン「ドルフィン」がある。入店するつもりは全くなかったのだが…。

結果として、素晴らしい状況でプリ活することができて、大満足…。

この辺りに住む大学時代の友人Hクンによると、桜の時期がイイらしいとのことなので、再訪したいところである。

カメラ / レンズ:ライカM11-P / ELMARIT-M 28mm F2.8 4th, SUMMICRON-M f2.0/35mm ASPH.

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