地方でも出来ること~3Dプリンタで復元
2019年5月1日(水)
岩手日日新聞のWeb記事がyahooニュースに取り上げられました。
幡竿竜頭 見上げる高さ 3メートル超、原寸大で復元 北上市立博物館
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190501-00010005-iwanichi-l03
博物館に展示している国指定重要文化財である竜頭を3Dスキャンし3Dデータ化して、3Dプリンタで復元したというものです。
現物から3Dデータを作成することをリバースエンジニアリングと呼びます。通常は、3Dデータからモノをつくるのですが、その逆ということで、リバース(逆)、逆の技術ということでリバースエンジニアリングです。
3Dスキャン技術を利用することで、大事な重要文化財に触れずにカラーで読み取ることができています。3Dスキャンを使うことでモノに触れずに形状を計測することができるのです。
昨年2018年1月にも同様な取り組みをして新聞に掲載されています。
岩手日日ー文化財”触れて” 3次元設計技術で複製
https://www.iwanichi.co.jp/2018/01/06/131842/
このような取り組みのきっかけとなったのが、2017年11月に開催した北上市立博物館でのハッカソンイベント「ハックブツソン」です。
北上市役所の人と東京から来ていた講師と私とで食事をしているときに、盛り上がって実現した企画でして、東京の企画会社や3Dプリンタメーカーなどの協力を頂き、博物館にあるモノをつかって新しいモノをつくるハッカソンイベント「ハックブツソン」を行いました。
このときに私の職場である、いわてデジタルエンジニア育成センターで竜頭を3Dスキャンしています。ハックブツソンのイベント時の様子は、私のブログで記事にしています。http://iwate3d.blog.jp/report036
イベント開催から関わった自分としては、非常に嬉しい結果へと繋がりました。3Dの良さを知って頂けたイベントだったかなと。
当時、関係してくださった皆様ありがとうございました。地方にいても、都会に負けない面白い取り組みが出来るという1つの例ではないかと思います。
最先端の3D技術を活用することで地方でも出来ることは、たくさんあるし、地方だからできることもあると思っています。今後も楽しいイベントを企画しながら、岩手県内の3D技術の普及に努めていきたいと思います。
3次元ものづくりデジタル技術と職人によるアナログ技術が融合することで新しいモノが生まれ、優秀な人財、企業が生まれ集まり、より豊かな街になっていくという想いでこれからも活動していきます。