若者の一票で社会を動かす！北九州の大学生が投票呼びかけ活動に奮闘

衆院選が27日に迫るなか、福岡県北九州市で地元の大学生たちが若者の投票率向上を目指し、街頭で熱心に投票を呼びかけています。日本全体で20代の投票率が低い中、彼らの活動は特に注目されています。

22日、JR小倉駅近くの繁華街で学生たちは「区役所で期日前投票やってます」「夜8時までです！」などと記された矢印看板を手にし、周囲の若者へアピールを続けました。この取り組みは若者の政治参加を支援するNPO法人「ドットジェイピー」による「投票所あっちっちゃプロジェクト」の一環で、同様の活動は全国各地に広がっています。

活動の発案者である山口東京理科大3年の清水駿さん（20）は、地域の政治活動に深く関わってきた人物です。清水さんは「若者も選挙に関心を持ってほしい」と、地元北九州の商店街で仲間と共に呼びかけ続けています。しかし、店頭に看板を掲示するための協力が得にくいなど、活動にはさまざまな困難も伴います。それでも、清水さんや仲間たちは「今の行動が将来の社会を変える一歩になる」と信じ、前を向いて活動を続けています。

同じく活動に参加する北九州市立大1年の坂本玲緒南さん（18）は、議員事務所でのインターン経験を経て、政治に関心を持つようになった一人です。坂本さんは「奨学金の負担軽減策」に注目しており、自身も奨学金を受ける学生として、政治への参加を「今を変える手段」と捉えています。

北九州市選挙管理委員会も大学生の活動に共感し、ポスターやチラシを提供するなど支援を行っています。同委員会の担当者は「同世代の呼びかけだからこそ、耳を傾けてもらいやすい」と期待を寄せています。

彼らの行動は若者が政治に参加し、自分たちの声を届けようとする動きを象徴しています。今回の選挙が、彼らのような若者たちの一票で社会を変える第一歩になることを心から期待しています。