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女川原発2号機、震災後初の沸騰水型炉再稼働でエネルギー政策に大きな一歩

東北電力の女川原子力発電所2号機が2024年10月20日に再稼働を果たしました。東日本大震災以降13基目の再稼働となり、東日本で稼働中の原子炉がゼロという状況がついに解消されました。この動きは、原子力発電の比率を増やすための日本のエネルギー政策にとっても重要な一歩とされています。

武藤容治経済産業相は「国内の沸騰水型原子炉として震災後初めての起動であり、大きな節目だ」と述べ、他の原発の再稼働も後押しされることを期待しています。特に、関西や九州で先行して再稼働した加圧水型炉とは異なり、女川2号機は多くの東日本の原子炉と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)であるため、これが今後の再稼働に弾みをつける可能性があると見られます。

日本のエネルギー構成目標において、2030年度までに原子力発電が全体の約20%を占めることが掲げられています。しかし、この目標を達成するには現在稼働中の原子炉数をさらに倍増させる必要があり、今後の取り組みが注目されます。電力需要が増加する中で、安定供給を確保しながら持続可能なエネルギー社会を築くためには、原子力発電がますます重要な役割を果たすと期待されています。

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