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WZエディターのすすめ

今日はテキストエディターのお話。


物書きのみなさんのほとんどは、パソコンを使っていると思います。ぼくもご多分に漏れず、ふだんはMacで、ときどきWindowsも使って小説を書いております。中でもWZエディターというテキストエディターには、と〜ってもお世話になっているので、今回の記事では、WZエディターのなにがいいのかを解説してみようかと。長文をお書きになる方には、この記事が参考になるかもしれません。

執筆環境

ぼくはWZエディター(Mac版とWindows版の両方)を使って執筆をします。

WZエディターはMacとWindowsの両対応

WZエディターにはMac版とWindows版があります。開発の基本はWindows版なので、生粋のMacユーザーには取っつきの悪いところもありますが(メニューがアプリウィンドウ内にあるとか)、どちらのOSでも、ほぼ同じように作業できるのは大きなメリットです。

テキストの打ち込みが終わったら、つぎは校正作業です。

校正はWindowsの一太郎で行っています

なんで一太郎なのか……という解説は別記事にしたいくらいなんですが、簡単にいうとプラグインの「詠太(えいた)」を使いたいからです。このプラグインはテキストのスピーチ機能です。それならMacにもあるじゃんと思った方。そのとおりでございますが、Macのテキストスピーチは、文頭からの読み上げと、範囲選択したところの読み上げしかできません。でも「詠太」はカーソル位置から読み上げてくれます。その途中で誤字脱字を見つけたら再生(読み上げ)を止めて直し、また再開すると、止めた位置から読み上げがはじまる。これがとっても使いやすいのです。

余談ですが、校正が終わったら、ぼくは一太郎で「EPUB」ファイルの作成まで行います。文章を縦書きに変え、タイトルを入れ、見出しを付け、あとがきや奥付などを入れてから、EPUBに変換し、そのファイルをAmazonにアップロードしてKindleを出版しています。

以上が、ぼくの執筆環境です。

なぜWZエディターなのか?

さあ、ここからが本題。なぜWZエディターを使うのか。
それは「アウトライン機能」が使いやすいから。小説のような長い文章になると「章立て」をしますよね。その章の中に「節」を作っていく。この作業が楽に出来るかどうかが、小説(長文)書きの道具として大事な要素ではないかと思うわけです。

いまさらですが、WZエディターは「テキストエディター」です。ワープロのように文字や文章に装飾はできません。なのでアウトラインを示す「記号」に半角のドットを使います。

「.」←これです。

行頭に半角のドットが1個あると「第1階層(大見出し)」、ドットが2個だと「第2階層(中見出し)」、3個は……と増やしていけます。

これがいいのです。ワープロのように装飾できるアプリを使うと、大見出しにした指定した行の文字が大きくなったり(あるいは太字になるとか)、なんらかの見た目の変化はありますけど、ドットの数で見分けられる方がぼくはわかりやすく感じます。

WZエディターは、この「ドットを打つ」作業に、キーボードショートカットが割り当てられていて、「Controlキー」+「数字キー」で簡単にアウトラインを作っていけます。たとえば第1階層なら、Control+1です。

こうして階層分け(アウトライン化)した文章を書いていると、あ、この「2」と「3」の間に、もう一節付け加えたいな。なんてことが起こりますよね。

え、そんなことしない? うっ、すいません。ぼくは書いてる途中で、節を増やしたり移動したり、けっこー手を加えちゃうんですよ。

オホン。書いている途中で階層を増やしたくなったら、増やしたい行のところで、さっきのControl+数字を打てばいいだけです。

アウトラインを増やすと下の数字が自動で増えてくれる

たとえば「2」と「3」の間にもう一節加えて、元の「3」は「4」に繰り上げたいわけですよ。WZエディターではControl+数字で階層を増やすと、以下の数字が自動で繰り上げってくれます。めっちゃ便利。

ぼくは寡聞にして、WZエディターと同じように、わかりやすく、かつ便利に文章をアウトライン化できるエディターを知りません。さらにMacとWindowsの両方に対応しているエディターとなると、さらに数は減るはずです。

まとめ

1、アウトライン記号が「ドット」なので、見た目にわかりやすい
2、「Controlキー」+「数字キー」で簡単に階層を増やせる
3,途中の階層を変えると、それ以降の数字が自動で変更される

まとめると、上記の3点になるかと思います。1番の「わかりやすさ」は、とにかく最重要です。どんなに複雑なアプリでも、使い込んでいけば手に馴染むだろうとは思いますけど、初見ですぐ使えるに越したことはございません。2と3に挙げた点も、書いている文章が長くなればなるほど恩恵を感じられると思います。

念のために申し上げますが、WZエディターは「テキスト」しか打ち込めないので、あくまで「下書き」用です。ぼくも最終的に「一太郎」で校正し、タイトルや見出しなどをつける「装飾」も行います。このとき「ドット」は削除しなければなりませんが、消す前に「ドット」を検索すれば、すべての第1階層を探して、大見出し指定することが容易に出来ます。ドットはそのあと消せばいいのです。

以上、長文の「下書き」用に、使いやすいテキストエディターをお探しの方は、一度WZエディター試してみることをおすすめします。試用版がありますので、ぜひどうぞ。

あ、最後にもう一つ念のため。ぼくはWZエディターの作者さんから、1円ももらっておりませんので(むしろずっと課金している)、この記事はステルスマーケティングではございません。純粋に、自分が愛用しているアプリのご紹介記事です。

ダウンロード先

注意点

WZエディターをインストールするとき、Windowsでは「警告」が出て「実行しない」というボタンしか表示されません。その場合は「詳細情報」から先へ進めます。「警告」が出るから「危険なアプリ」と思われたら、すごくもったいないです。作者さん、ここ、どうにかなりません?
ぼくがPC(Macとも)に入れているアンチウイルスソフトのノートンでは、「安全」と評価されます。これまた念のため。


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