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雨がふったらポンポロロンだ
雨の日にはどうしても「おじさんのかさ」という絵本を思い出してしまいますよね。
ご存知ない方のためにあらすじを説明します。
「おじさんのかさ」 あらすじ
あるところに、立派な傘を持ったおじさんがいました。出かける時はいつもその傘を持っていきます。あまりにも傘を気に入っているので、雨が降ってもおじさんは傘をさすことはありません。むしろ自分は濡れても傘は濡れないように後生大事に抱えて歩きます。そして雨が強い日は初めから外に出ません。しかしある時、雨の中傘をさして楽しそうにはしゃいでる子どもたちを見て、思い切って自分も傘をさしてみます。そうするととても楽しかった。傘はさしてみてもいいものだなぁ。雨の日も悪くはないね!
おわり
……こんな話です。要はおじさんの成長物語ですね。中年にさしかかりまだ伸びしろがあるおじさん。なかなかの傑物です。
今までは視野が狭かったけど、思い切って初めてのことに挑戦したら新しい世界が開けたよ!
まとめるとそういうことなんでしょう。まあ……理屈は分かります。ただこのおじさんの成長というか、変化を改めて追ってみましょう。
天気に関わらず傘を持って外出、そして雨がふっても傘をささない。
↓
雨の日に傘をさすと楽しい!イイヤッホオオオオオウ!!!!
このように、どっちもおかしいんですよね。我々は物語を通して2種類の奇人を見せられているんです。奇人Aが奇人Bになった場合、それは成長と呼べるのでしょうか。難しい問題ですね。判断は後世の歴史家に任せましょう。
ただまあ……マシにはなっていますよね。雨の中傘を守るように大事に抱えて小走りで去るおじさんVS雨の中傘をさしてはしゃぐおじさん。だったら後者の方がまだ社会人の適正があります。
自分の考えに凝り固まらず、柔軟でいれば人間は何歳になっても成長出来る。我々にそんなメッセージを届けてくれる希望の物語「おじさんのかさ」をみんなで読もう~~~!