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うたうたい渡辺美里アルバムヒストリー~1st. eyes

【チャプター1~steppin'nowシーズン】
1st 1985年10月2日 eyes

発売から35年以上が経過しても、色あせることなく日本のレコード史に燦然と輝く名盤。
小室哲哉3曲、岡村靖幸4曲、をはじめとして、後々日本のポップスシーンで活躍するミュージシャンが多数参加。日本がバブル経済に突入する前段階の黎明期の出来事。

わたしがこれを初めて聴いたのは1991年ごろ。おこづかいで渡辺美里のアルバムを買い揃えた、最後に勝った1枚。当時はあまりピンと来なくて、好きではなかったけれど、ここ最近2020年ごろから大好きな1枚になりました。

自分も40代を越えて、社会的にも失うものが多々ある中、怖いもの知らずで若々しく、ガッチリ青春ど真ん中、ある意味挑戦的な部分も感じられるボーカル。これから、うたうたいとして勝負する覚悟と気構えに満ちている。そんな溢れる思いがそのまま歌声に。まるでシャワーを浴びているかのような、心が新鮮になれるアルバムです。

1. 「SOMEWHERE(Instrumental)」
作曲/小室哲哉 編曲/小室哲哉 
日本の音楽業界に渡辺美里が誕生した、まさしく産声のような1曲。後の11枚目のアルバム「ハダカノココロ」でリメイク。(と思う)

2. 「GROWIN' UP」
作詞/神沢礼江 作曲/岡村靖幸 編曲/後藤次利
2枚目のシングル。爽快感のあるロック。サビのはじめなんか、19歳とは思えない、青空に突き抜けるような、思い切りの良さ。清々しい気持ちになれる。こんなに強度のある作曲を当時から行っていた岡村靖幸は既に天才。

3. 「すべて君のため」
作詞/神沢礼江 作曲/岡村靖幸 編曲/後藤次利
歌詞としては渡辺美里にとってめずらしいタイプの楽曲。(あまりこういう言い方は好きではないが)レコード会社としてもどのような方向性で売りだすか、検討段階の一曲か。

4. 「18才のライブ」
作詞/竹花いち子 作曲/亀井登志夫 編曲/大村憲司
18歳のライブ→19歳の秘かな欲望→さえない20代、と連なるセットで聴くとまた感慨深い。 

5. 「悲しいボーイフレンド」
作詞/大江千里 作曲/大江千里 編曲/後藤次利
This is ニューミュージック!大江千里のPOPなサウンドに渡辺美里の声がバッチリはまっている。この最強タッグはこの後、末永く続く、まさしくゴールデンコンビ。

6. 「eyes」
作詞/戸沢暢美 作曲/木根尚登 編曲/西本明
これも名曲です。アルバムタイトルそのまま。みんなが認める渡辺美里の最大のチャームポイントが曲名に。西武球場スタジアムライブでの大合唱へと続くロードの始まりの一曲。キネバラを代表する一曲でもある。

7. 「死んでるみたいに生きたくない」
作詞/戸沢暢美 作曲/小室哲哉 編曲/後藤次利
TM NETWORKサウンドを思わせるスピード感のある一曲。冒頭からゾクゾクさせる、パワフルなボーカルで始まる。歌詞のメッセージに全乗りしたうたうたいです。TM NETWORKは同時期に「DRAGON THE FESTIVAL」などの楽曲を既に作っていた。この曲はTMで、この曲は美里で~みたいな住み分けは、この頃から始まっていたのだろうか。

8. 「追いかけてRAINBOW」
作詞/渡辺美里 作曲/白井貴子 編曲/後藤次利
後の楽曲をほとんど作詞する渡辺美里の初作品。「追いかけてRAINBOW」「虹を見たかい」続けて聴くと美里の成長記録のようでもある。唯一の白井貴子作曲。

9. 「Lazy Crazy Blueberry Pie」
作詞/神沢礼江 作曲/岡村靖幸 編曲/岡村靖幸
まだデビュー前の岡村靖幸と美里があーでもない、こーでもないと作りこんだイメージがあります(きっと)。タイトルからして意味がよくわからないけど、美里のシャウトもあり、ジャニス・ジョプリンへの憧れを感じることができる。

10. 「きみに会えて」
作詞/神沢礼江 作曲/小室哲哉 編曲/清水信之
小室哲哉が中学生の時に書いた曲(だったはず)。ささやくように、話しかけるようにうたう。THE名曲。

11. 「Bye Bye Yesterday」
作詞/渡辺美里 作曲/岡村靖幸 編曲/清水信之
渡辺美里と岡村靖幸が、やりたいことをやりました!というイメージです。
アルバムラストを飾るけれど、すごく楽しそう。レコーディングも楽しかったんだろうなーと想像できます。詞の随所に岡村靖幸っぽいワードも散りばめている。

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