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【読書ノート】クリスティを読む!by大矢博子

アガサ・クリスティ、好きです(^^)
読書好き、特にミステリー好きであれば「アガサ・クリスティーの本を読んだことはない」という人はいないハズ(多分)。
あ〜、でも世代にもよるかな?昭和生まれのミステリーファンだったら、読んだことない人いないよね?

ベタすぎますが、私がクリスティで一番好きなのは「そして誰もいなくなった」かな。「アクロイド殺し」「オリエント急行の殺人」なども、もちろん嫌いじゃないですが。

アガサ・クリスティの作品では、探偵ポワロのシリーズと、セント・メアリ・ミードに住むおばあちゃんミス・マープルのシリーズものが有名ですね。ポワロとミス・マープル、どちらも好きなので、一時期「クリスティ全作品読みたいなぁ」と考えたことがあって、その時は図書館で目についたものを適当に手に取り読み進めて行ったことがあります。結局途中で尻すぼみになり読まなくなってしまったのですが、その理由は多分シリーズものの区分もせず、刊行順にということもせず、適当にランダムに読んだからかなと思います。

そして、ついこの間図書館でこのクリスティの解説本に遭遇しまして、ふと借りてみたらこれがめちゃ良かった!

著者の大矢さんは名古屋のカルチャーセンターで「アガサ・クリスティを読む!」という講座で教えている方。毎月一冊課題図書を決めて受講者さん達に読んできてもらい、クラスでその作品が執筆された時の背景やミステリの構造、伏線がどのように張られているかなどをお話するそうです。
(なにそれ、めっちゃ面白そう😍)

推測するに、多分その講座がめちゃくちゃ人気で反響があり、この本が誕生したのかなと思いました。ほんと、面白いんです。各作品の解説だけでななくて、クリスティの人物像や、その本を書いてる最中クリスティの人生に何が起こっていたかも併せて書いてあるので、「お〜そうなんだ〜!」と何度も声に出てしまうくらい。

クリスティは旦那に不倫され離婚をせまられ、実の母親が亡くなり、失意の中クリスティは失踪事件を起こしてしまう、、、とクリスティの人生は大分ドラマチックです。

アガサ・クリスティの最初の夫であるアーチボルト・クリスティがその不倫野郎なのですが、離婚した後にアガサ・クリスティは出版社に「作家名を変更させてくれ!」と直談判してるそうです。不倫した旦那の苗字を引き続き使用するのが嫌だったから。でもアガサ・クリスティは既に売れっ子作家だったようで、出版社は「悪いけど、ダメ」と断ったそう。えらい、出版社!!!

いやアガサ・クリスティ本人には本当に気の毒な話ですが、「アガサ・クリスティ」っていう名前がいいんだわ。響きが。新しい旦那の苗字はマローワンだから、「アガサ・マローマン」になっていたかと思うと恐ろしい笑 変だもん笑

もしくは、アガサの生まれた時の名前はアガサ・メアリ・クラリッサ・ミラーだそうなので、離婚後の作家名の変更を出版社がOKしてたら、アガサ・マローワンかアガサ・ミラーのどちらかになっていた?

えー絶対に嫌だー!と世界中のクリスティファンが叫ぶことでしょう。
だから、名前って大事ですね。

このように、アガサ・クリスティ本人についても学べるし、彼女の作品それぞれの解説も面白いので、アガサ・クリスティのファンから、一冊した読んだことないな〜というレベルの方まで、全ての読書好きにおすすめです。

私はこの本を読んで、早速気になった3冊を図書館で借りてきました٩( 'ω' )و

秋の夜長の読書にマローワン、じゃなかった、、、クリスティはいかがでしょうか。


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