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chapter14 その夜の事
さすがに高校生が泊まれる様なバンガローだけあって、見事にボロい(笑)
もう、どんだけ?って感じで。
一応食料は色々用意したんだけど、やはり買い忘れもあるし、冷たいコーラとかコーラとかコーラを買い出しに行く事に。
結局、モッコリは皆のイジられキャラだって言う事がこの夜に明らかになった。
しかも今更ながら、モッコリはかなり痛い奴だと言う事も(笑)
買い出しをするんで、誰が行くかを決めるジャンケンで一発で負けるモッコリ(苦笑)
ふて腐りから立ち直っていないにも関わらず、更にふて腐りを増したモッコリは1人でコンビニに買い出しに。
可哀想だからバイクを貸してやった。
2号機、エンジンかからないし(苦笑)
モッコリが買い出しに行って居ない間に、サルとマーちゃんがモッコリの夕飯のカレーに何故だかタバスコを大量に仕込んでいた(汗)
試しに舐めてみたら尋常じゃない辛さに!
半端ないよ。
大丈夫か?これ。
死んじゃうよ(笑)
いつも皆の前では引きつりながら強がりを言うモッコリが想像出来たけど、これはマジでちょっとヤバいレベルかと。
『これ、マジで大丈夫かなぁ?』
笑いながらサルに聞いてみた。
「あいつなら大丈夫(笑)」
サルが笑いながら答える。
「だってさ、いつも自慢話してるじゃんよ。
俺は辛いものは多分皆より大丈夫だし、誰も俺に勝てる奴はいないって。」
マーちゃんが真顔で念を押した。
あ、確かに(笑)
ま、いっか(苦笑)
皆で、ある意味ワクワクしながらモッコリが帰って来るのを待っていた。
ん?
そう言えばモッコリ帰って来ないなぁ…。
随分時間が経った。
モッコリはまだ帰って来ない。
もう1時間くらい経っていた。
すると、外からバイクの音が…
やっと帰って来たわ。
遅かったじゃん。
待ちくたびれたよ。マジで。
腹も減ったし。
ドカッと開いたドア。
物凄く引きつった顔でふて腐りMAXのモッコリが口を開くより先に何かを皆に見える様に差し出した。
えっと、何でしょうか?(汗)
「切られた」
差し出したのは違反切符。
お前、何やってんのさ(笑)
またまた皆で大爆笑に。
どんだけついてない訳?マジで(笑)
くそ真面目な顔で頬を膨らめながらあれこれ理由を話ていたモッコリだけど、誰も聞いてない。
って言うか、笑っちゃって話をまともに聞けなかったのが本当の所。
簡単に言うと、モッコリはふて腐れていたんで
速攻で買い出しを終わらせるつもりでかなりのスピードで買い出しに行ったら、後ろの車がパトカーだったと言うオチで(笑)
『もう!あたあきたあぁぁぁぁっっ』
怒りがMAXになって、ちゃんと発音も出来なくなったモッコリは目の前にあった夕飯のカレーの皿をガバッと掴み、いきなり頬張った。
引きつった…。
『辛くね?(笑)』
『ひゃ、へんへんはいひょうふ』
どこの国の言葉か分からない言葉を発しながら
かなり引きつった顔で余裕をかまそうと必死に食べるモッコリだったが、段々と顔は赤くなって汗が吹き出してきた。
モッコリは必死に何かを探している。
あ、飲み物ね。
机の上には、コーラの1.5Lのボトルが。
が、しかしモッコリのコップが無い。
コップが無いのにはちゃんと訳があった。
サルとマーちゃんがわざとコップを出さないでいたんだ。
何故なら、ボトルをラッパ飲みさせたかったから。
まるでドッキリの撮影みたいだけど、このコーラのボトルにも仕掛けがあった。
ご丁寧に水滴まで付けて冷たそうなコーラ…。
「ラッパで良いよ♪」
誰かが優しい声でモッコリに言った。
引きつった顔で汗まみれで赤顔のモッコリに
ちょっと笑顔が戻る。
「ハンヒュー♪」
異国の言葉でお礼を言いながら、モッコリは
グイッとコーラをラッパ飲みした。
その瞬間…
「ぶふぁあああああああっっっ!」
はい。マーライオンがいるよ(笑)
中身は麺つゆだった…。
慌てて小屋を出て行くモッコリ。
多分、外の炊事場に水を飲みに行ったんだな。
「汚えーなぁーっ!」
サルが笑いながら大声で言う。
「マジかよー!あり得ねぇー!」
マーちゃんも笑いながら大声で言った。
いやいやいや。そう言う問題じゃ…(苦笑)
すると、サルがモッコリの食べかけのカレーに追い討ちをかけるかの様にまたタバスコを大量に投入し出した。
まだやるの?(苦笑)
ここまで書くとまるでイジメの様ですが、仲間達ではいつもの事で(汗)
俺も散々な目に遭いました。
麺つゆコーラも経験済みね(笑)
逆に俺も色々やり返したんだけどね♪
するとふて腐れたモッコリが戻って来た。
「何だよ!あのコーラ!」
え?そっち(笑)
カレーじゃないんだ(驚)
「悪い悪い!へっへっへ♪」
「これやるから勘弁してください♪」
マーちゃんがまだ口を開けてないコーラを差し出して言った。
疑惑の細くて離れた目で見るモッコリ。
そーっとキャップを回してみる。
まだ未開封だと解るとニャーっとした笑みを浮かべながら、
「ま、勘弁してやるか♪」
偉そうに言いやがった(笑)
カレーにタバスコを追加したサルは、口を押さえて視線を合わせない様に必死。
「まぁ食べろよ♪」
「よく辛くねぇな!凄えよ!」
「モッコリ流石だなぁ!」
マーちゃんとサルがモッコリをそそのかす。
って言うか、あんたら悪人だわ(苦笑)
「まぁ…ね。一応俺ハーフだしね」
え?意味がわからないですが…。