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#45 レザーの良さに魅了された22歳。
親父は長財布が好きで、使わなくなったものを僕や弟にお下がりとしてくれていました。だから僕は中学の時から良い革の長財布を使っていました。
正直革の良さは全然わかっていませんでしたが、親父のお下がりがやけに嬉しくて大事にしていた記憶があります。なんにも知らないくせに「長財布が良いんだよなぁ。」とか言ってました。(一回ゲーセンに置いてきてしまって体の奥がヒュンってなったことがあります。その後無事に回収できましたが、交番に行ったり、お店に何度も確認してもらったりと大騒ぎでした。)
そんな僕が革って良いなと思ったのが、社会人になって買ったお財布との出会いです。
社会人になってクラウドファンディングにハマり、機能的なボディーバッグを購入しました。そのバッグは僕が持っていた長財布がギリギリ入るくらいの小さいサイズで、いちいちねじ込まなければならないことにイライラしていました。
その頃、ルームシェアを始めたことによって僕のキャッシュレス化が加速したので、ボディーバッグに入ってミニマルな財布を探し始めました。
かっこいい大人を目指したい。
そうなったら革のいい財布が欲しいじゃないですか。なんかかっこいい大人って革の良いもの持っているイメージなんです。
「PRESSoとCHIP」
そうして出会ったのがこのPRESSoとCHIPです。monographの堀口さんとDRESS CODE.の平岡さんが経営をしている「株式会社drip」が販売をしている財布です。
dripでは主に熟成レザーを使ったシンプルでかっこいい革製品を販売しています。
とにかくかっこいいです。そして無駄なものがひとつもない洗練されたデザインのものが多いです。dripの皆さんがこだわりを持ってものづくりをしていることが伝わってきます。
育てる。
革って育つんです。PRESSoは最低限のお金やカードが入る仕組みになっており、最初の2週間ほどはカード3枚と数千円いれるといっぱいになってしまいます。キツキツです。
ただ、数週間後には革が伸びてカード6枚と紙幣も6枚くらい入るようになります。(公式ではもうちょっと少なく入れるみたいです。)
そして、表面の革も触っていくたびにツヤツヤしていくんです。最初に我が家にお迎えしたころより明らかに違う顔をしているんです。かあいい。なんともかあいい。
このゆっくりと経年変化を楽しんでいく過程に心をつかまれてしまって、革製品にどハマりしてしまいました。長く使うためには手塩にかけて手入れをしてあげる必要がありますし、使い方もケアしてあげないといけません。
すごく手間がかかってしまいますが、いっぱい手をかけたらその分応えてくれます。
「育てる」
日常に素敵なエッセンスを加えてくれるとてもいい出会いになりました。
今までは手で頑張ってすりすりしてましたが、そろそろレザーケアトリートメントを使ってあげようと思います。楽しみ。