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建築デザイナーとの出会い

豪徳寺にお店を構えるのが決まったのが、2021年3月くらいでしょうか。古民家だったこともあり。色々と進みも悪く、難儀しました。ただ、今こうしてお店が作られて、皆様と空間を共有できていることが現実にあることが夢のようですね。
この空間を作ってくれたのは宮坂倫子さんという建築デザイナーです。もともとそうですね、17年弱の付き合い、そう僕が独立した当時、お客様として来てくれた女子。それから長いお付き合いです。もうお客様➡常連➡友人、そしてお仕事をお願いするパートナーとなりました。
このお店がまだタピオカ屋さんだった時に、何となく宮坂に作ってもらいたいなって思ったんですよね。コロナで彼女の仕事も止まっていたこともキッカケです。大きな商業施設やブランドを担当していたため、コロナで全てがストップしていたようでした。
なので、僕からすると「チャンス」だったんです。
新しい場所で新しいことをスタートするタイミング。自分の経験ではなく、今までやってきた仕事とは違う、新しい何かを取り入れたいと思っていた。その一つが店舗デザインだったのです。
そこで、今までお願いするチャンスがなかった宮坂にお願いすることにしたのです。結果は最高でした。
ちょうど犬を飼っているということで、空間も相談できたし、古民家の内装を生かした女性らしさもある、優しい雰囲気の空間になったと思う。
全く今までと違うのはインテリアだった。照明などは、こだわったことはあったのだが、家具の全てを彼女に選んでもらった。
ソファーや椅子。正直、高い!と思ったものもあったが、先にも書いた「新しいやり方」「新しい考え方」を取り入れたかったので目をつむって買った椅子もある。それがまとまって配置されたとき、自分が想像していた数倍もいい雰囲気だった。
今までお店はお金をかければいいってもんじゃないって思っていた。ほぼ正解だと思う。ただ、しっかり必要なお金を必要なところにかけることに大きな価値もあることも17年で学んだ。特にインテリアに関してはこの豪徳寺のお店ではっきり分かったかもしれない。
痒い所に手が届く配慮、家族や犬、子ども。いろんな人たちへの配慮と、大人の社交場としての楽しみ方。
多面的に表現してくれた自慢の店になった。
何よりも豊かな人生になったことがある。
それは17年前に出店をして出会ったお客様が、今はお店のデザインをしてくれている現実。継続していなければないし、仲間になっていなければそうなってない。お客様と仲間になり、パートナーシップが出来ること。
そんな空気で過ごせているのが幸せ。
新橋でそうして出来上がった人間関係。30代をそうやって過ごしてきた。
47歳になる年。
この豪徳寺でもいい出会いがあり、仲間のようなお客様が少しできてきたような気がする。それが年齢や、性別、職業を超えて、支え合える仲間になれたらまた夢が広がりますね。
何のためにお店をやっていくのか。
商売なんだけど、笑売でもいたいな。
この店に関わる人、仲間が豊かになる空間であれ。

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