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未来人 ー香川の未来がそこにあるー

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香川県の未来を切り拓く「人」に焦点をあて、取材しています。 各人が語る「理想の街」から、まちづくりのヒントを探る企画です。 創刊45年、発行部数46,000部のタウン情報誌「ナイ…
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#テラロック

森の多様性と循環に学ぶ 自分らしい生き方

まんのう町で森歩きのガイドを務める横山昌太郎さん。ツアーでは、横山さんが穏やかな語り口で生命の起源や森の生態系を解説する。「森の生き物には独自の生存戦略があり、自分の居場所をつくり出している。例えば、ふみにじられても葉がなかなかちぎれないオオバコは、踏まれやすい道という過酷な環境でも生き残ることができる」。逆境をプラスに変えるしなやかな生き方、そうした多様なライフスタイルから循環が生まれる。森を五感で楽しみながら、生命38億年の歴史に思いを馳せ、人の生き方や社会のあり方を考え

街も仕事も自分たちでつくる 瀬戸内ワークスの原田佳南子さん

 香川県西部に位置し約6万人が暮らす三豊市は近年、観光地として注目を集めている。2019年は約45万人が日本のウユニ塩湖と呼ばれる「父母ケ浜」を訪れ、紫雲出山の桜は世界の絶景とたたえられた。瀬戸内ワークス代表の原田佳南子さんは18年に単身三豊に移住し、讃岐うどん作りが体験できる宿泊施設「UDON HOUSE」を開業した。今年に入り、地域で働きたい人の仮住まいとなるシェアハウス「GATE」をオープンさせるなど、人材の呼び込みに挑戦している。新型コロナウイルスの影響で訪日外国人客

街に自由と寛容を 多様性が生む魅力 ことでん代表、真鍋康正さん

ナイスタウン出版は来年、設立から45周年を迎えるのを機に社名をナイスタウンに変更する。「若者文化をもっと楽しく、活気あふれる街をつくろう」という創業の理念に立ち返り、香川県で活躍する人に「理想の街」を問う連載企画を始めた。聞き手は、地域交流会「テラロック」を主宰する寺西康博。初回に登場した、ことでんグループ代表の真鍋康正さんは、異なる価値観を認め合い多様な人々が行き交う「自由」をキーワードに、魅力的な街の姿を語ってくれた。 ▽自由を運ぶ 寺西 「真鍋さんが考える『いい街』と