少数者が溶け込める街に 意識の壁なくし自然体で
観音寺市で福祉事業を営む毛利公一さんは、障害者を含むマイノリティー(社会的少数派)の人たちが心地よく暮らせるまちづくりに挑んでいる。23歳の時、不慮の事故で首から下を動かせなくなった。身体の自由を失い、障害者に向けられる同情を含んだ視線に気付く。一方、留学で訪れた米国は自分が車いすに乗っていることを忘れるほど周囲の態度が自然だった。「障害者に抱くマイナスのイメージこそが障害者をつくる」。意識の壁を取り払い、誰もが自由に生き方を選べる社会の構築を目指す毛利さんに理想の街を聞いた