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#10 営利と幸福をどう考える?

資本主義社会は営利を求めることなしにはまわらしないし、営利企業の目的は制度上利潤を求めることだ。そしてテラファイルも合同会社という営利企業だ。

私たちが現代社会で生きていくには一定の収入が必要だし、経済的ゆとりがあるほどに行動の選択肢は広がることもまた事実だ。

だが稼ぐ金額に比例して人が幸せになるかと言えばそうでもない。プリンストン大学の研究によれば、年収7.5万ドル以上は幸福度は横ばいになるという。

これは海外の研究なので、日本ではその金額は660万円に当たるという説もある。

これは体感的には非常に納得できる数字だ。このくらいの収入があると大体問題なく日常の生活を送ることができて、それ以上はゆとりや安定のための収入になる。

もちろん、より多くの収入があればより安心だろうが、その分失うことへの心配も増える。

さて一般論はともかく、自分の場合はどうか。
元々高級車やブランド物がほしいタイプではない。中古で購入した家の住宅ローンも今はもうない。

かといってスーパーのチラシを比較して少しでも安い物を買い求めるような努力はめんどくさいし、家族を養う責任も今はまだある。

FIREするほどの蓄えはないが、準公務員として雇用されて働いていれば普通の生活は大きな問題なく送ることができる。
お金を得ることで得られる幸せがあまりないのに自分の資産を拡大するためのゲームに、かぎりある人生の時間が浪費されるのはゴメンだ。

となれば、お金の使い方はシンプルに考えることができる。生活に必要な一定の金額を生活のためにプールしておいて手を付けないと決め、一方で会社を大きくすることも求めないことにする。

そうして余力として残った資産を使って自分も人も幸福になれるような企業活動を展開したらいい。事業を展開するのだ。人に負担をかけるようなことはせず、

そうすれば収支の帳尻さえ合わせ手おいたらそれでいい。

あまり大きなことはできないかも知れないが、お金のために人に負担をかけたり媚びたりする必要もない。少なくとも自分にとっては、これが最もお金に振り回されない、気持ちのいい仕事の仕方だ。