白饅頭日誌：5月21日「ブロックについて是非を含めたあれこれを再考する」

ミュートがある今現在のTwitter、それでもなおブロックという選択を取る人、正直言って悪意の塊なのではと思ってしまうんだけど、ミュートではなくブロックを選択する意味、教えて欲しい。

— ニカイドウレンジ (@R_Nikaido) May 17, 2019

（ https://twitter.com/R_Nikaido/status/1129523381672370176 より引用）

　２年前に私は『なぜ人はツイッターで狂うのか』という記事を書き、そのなかで「ブロック機能は人の狂気を培養する」と指摘した。

　SNS上のやりとりについて、自分と異なる意見や事実誤認の指摘に耳を貸さず、自説および自説に親和的なオーディエンスばかりを近づける機能があるという観点からすれば、ブロック機能を多用すればするほどに「狂気」のポイントが高まっていくという性質そのものはいまも変わらずに存在する。この記事を書いた当時にはまだ「エコーチャンバー」という名称が定着していなかったが、まさしくブロックにはこのエコーチャンバー効果をより先鋭化させる機能があるといえるだろう。

　一方でこの当時には気づかなかったが、ブロックにはもうひとつの側面がある。それは去年にブロガーが刺殺された事件があったころから考えていただことだ。