白饅頭日誌:12月4日「絶望の濾過装置」
——という、ネットやSNSでよく言われる説がある。これはかつては「弱者男性」ではなく「ロスジェネ」という主語で語られることもあった。
昨日、まさにこの内容のポストがペケッターランドに投下されて、すさまじいバズと論争を発生させていた。
このようなポストに600万以上のインプレッション・万単位のいいねがついているなど少し前までは想像もできなかったことだ。この「弱者男性問題」には当事者意識を持って共感する人がますます増えている証左なのだろう。上掲のポストが大きくバズった影響からか、私のもとにも「この説についてどう思いますか?」という質問がいくつか寄せられていた。
社会経済的・人間関係的に疎外され、失うものがなにもない人が増えれば、社会や大衆に対して「復讐」を企てるようになり、秩序が乱れ治安が劇的に悪化する――そうした説は、たしかに理屈としては非常に納得感があるし、因果の説明も妥当性が高いように見える。
……だが、あくまで個人的な見解を述べれば、私はこうした多勢の意見に反して「このようなシナリオは起こらないか、あるいは『無敵の人』がいまより多く現れるとしても全体として見れば依然として少数であり、かれらが社会の秩序や治安を覆すほどの一大勢力にはなりえない」と考えている。
なぜそう言えるのかといえば、
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