白饅頭日誌:2021年9月の終わりの散文
金木犀の微粒子が風にのって鼻腔に届く。
夜にベランダに出てみると、先月までは静かだった街に、わずかに人の声がしている。涼しくなって、みんな窓を開けて過ごしているせいだ。笑い声、テレビの音、くしゃみ――方々から残響して聴こえてくる。
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6,488字
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