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「次期日銀総裁に雨宮氏打診」との報道で、金融緩和政策の早期修正観測後退。

【2/6相場概況】


東京時間、日経新聞が「日銀次期総裁、雨宮副総裁に打診。政府・与党が最終調整」と報じたことを受け、日銀の緩和政策が継続するとの観測から、ドル円は132.47円まで上昇。その後、鈴木財務相など政府関係者が報道を否定したことで、ドル円は131円台半ばまで押し戻された。欧州時間、前週末の1月米雇用統計を受けFRBが早期に利上げを停止するとの期待が後退し、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢。NY時間、東京時間の日銀人事やFRBの早期利上げ停止観測後退から、ドル円は132.90円まで上昇。

【2/7相場観】


日経のニュースは、リークに近いのではないか。また、政府高官などが、決定前にニュースを認めることはないだろう。次期日銀総裁が雨宮氏となれば、急速に金融政策変更とは考えにくいことから、円売りの流れとなった。仮に雨宮氏がハト派であっても、日銀総裁というポジションについた場合、ハト派姿勢を貫く保証はないので、あまり楽観視はできない。
 
日足一目均衡表では、②遅行線>26期間前チャート→好転となり、「三役逆転」が解消。現在値が、基準線・転換線を上抜け、雲上限133.35円に接近。雲自体が右肩下がりとなっていることから、雲突入の可能性は高いとみる。

来週の米CPI発表までは、日銀人事がマーケットの焦点となり、決定するまでは上向き。決定後は、一旦調整の下げが入るのではないか。
 
下値の目途は、随時Twitter(https://twitter.com/eva_endo)で公開。
 
 
前回分はこちら

20230207 執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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