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ダボス会議で黒田総裁金融緩和政策継続表明。ドル円は一時130円台半ばへ。

【1/20相場概況】


東京時間、ドル円は128.40円で始まると、仲値の買いや新発10年債利回りが低下したことによる買いなどで129.29円まで上昇。欧米時間、ダボス会議黒田日銀総裁が「2%の物価目標を安定的、持続的に達成するため現在の極めて緩和的な金融政策を継続する」と改めて表明。米10年債利回りの上昇もあり、ドル円は130円を突破し130.61円まで上昇。しかし、日銀の政策修正観測は依然として根強く、その後は戻り売りが優勢となり、ドル円は128.34円まで下落。また、ウォラーFRB理事が「次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げを支持する」と発言するとFRBの利上げペースが鈍化するとの見通しが強まった

【1/23相場観】


日銀金融政策決定会合での量的緩和姿勢継続発言には、無視して下落したドル円だが、先週末の黒田日銀総裁演説では買いで反応。しかし、海外勢は日銀の政策修正観測が強く上値は戻り売りを浴びせられた。2/10が、次期日銀総裁決定、3/9-10が現体制での最後の会合となり、4/8の黒田総裁任期満了、4/27-28が新体制での会合と、暫くは日銀の動向に注目が集まりそう
 
日足一目均衡表でみると、先週末の130円突破で一時転換線を上抜けたが維持することができず失速。反発と判断するには、最低でも転換線・基準線を上抜け、200日移動平均線の136.70円を超えて雲に突入が条件とみる。暫くは戻り売り優勢。

20230123 執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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