2月米PMI速報値予想上振れ、ドル円は135.22円まで上昇。
【2/21相場概況】
東京時間、ドル円は時間外の米10年債利回りの上昇を受け134.50円まで上昇となるが、前日高値134.53円を上抜けられず、その後は134円台前半で小動き。欧州時間、ドル円は10年債利回りの上昇を背景に前日高値134.53円を上抜けると134.74円まで上昇。NY時間、2月米製造業・サービス部門・総合PMI速報値が予想を上振れるとドル買いが先行。米10年債利回りが昨年11月10日以来の高水準となると、ドル円は135.22円と昨年12月20日以来約2カ月ぶりの高値を更新。その後、米株の下落によるリスク回避の円買いで、ドル円は134.67円まで下落となるが、下押しは限定的で134.99円でクローズをむかえた。
【2/22相場観】
昨日は、米国の連休明け、欧州勢が買いで仕掛けてきた。2月米PMI速報値が、製造業・サービス部門・総合と全て予想を上振れ、先週末の高値135.11円を抜けて135.22円まで上昇。上げ幅は小幅に感じるが、上昇相場独特の上げ方である。警戒したいのは、今週末の植田新日銀総裁の所信聴取である。量的緩和継続が基本路線とみるが、金融正常化に関する内容があった場合、マーケットが過剰に反応するとドル円急落もあり得る。
テクニカル的には、200SMA(単純移動平均線)が136.95→136.99と微増ながら全体的な切り上げを示唆。日足一目均衡表の雲上限が、137.39円→137.07円と切り下がりをみせ、ここを上抜けると「三役好転」。じりじりと136円挑戦の雰囲気がある。136円台突入となると、151.94円から127.21円の下落に対し、戻り38.2%(136.65円)あたりまでの反発があってもおかしくない。
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20230222 執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保