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6月米ISM製造業景況指数予想下振、ドル円、一時143.98円。

【7/3相場概況】

ドル円は144.26円で始まると、東京時間、日経平均の堅調を受け、ドル円は144.69円前後まで上昇。欧州時間、日本株・中国株などのアジア株堅調によるリスク・オンの円売り・ドル買いが先行し、ドル円は144.91円まで上昇。NY時間、6月米ISM製造業景況指数が予想47.2に対し46.0と下振れ、米長期金利の低下とともに、ドル売り・円買いが先行し、ドル円は143.98円まで下落。その後は、日米金融政策差が意識され、米長期金利の上昇もあり、ドル円は144.75円前後まで買い戻された。

【7/4相場観】

米経済指標が悪くても、ドル円の下値は限定的。日米金融政策差によるドル円買いの意欲は強そうだ。政府・日銀による円買い介入の警戒は継続だが、日経平均上昇とドル円上昇が連動しているため、ドル円が急騰しないかぎり、円買い介入は難しいとみる。
 
テクニカル的には大きな変化はなく、日足一目均衡表で「三役好転」(強い買いシグナル発生中)。フィボナッチ計測だと151.94円-127.21円の下げに対し61.8%(142.49円)を回復し上昇トレンド復活。今のところチャートの波形では、天井の兆しは見当たらない。

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20230704執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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