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市場の評価を上げたパウエル議長/下げた植田総裁?!

7/31パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長は、FOMC後の記者会見において、9月利下げの可能性を示唆する発言を行ったが、8/2の7月米雇用統計が市場予想を下回る低い伸びに留まり、市場の利下げ観測が強まったことに対して、言わば前振れ的な発言を行うことになったため、市場とのコミュニーケーションに成功している。一方の植田日本銀行(以下、日銀)総裁は、7/31の記者会見において連続利上げの可能性を示唆したことが裏目となり、急激な円高と株安が進行、日経平均株価は、その後の3営業日で一時6,000円近く急落、市場との対話に失敗した。明暗を分けた日米中銀総裁の発言の背景と今後のドル円相場の行方を占った。


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