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他人と生活を共にすること


去年の夏頃から、私は共同生活に身を置く時間が長くなった。

かつての私は、人の家に住むことや、シェアハウスに住むことなんて絶対無理~!!!と思ってた、他人が常にいる空間絶対無理人間だった。

他人がいる=常に気を遣う=リラックスできない=自分の時間が取れない=ストレスが溜まりまくる!と思ってた。
なので学生時代も友達の家で飲み会してみんなそのまますやすや眠ってるんだけど、人の家で寝れないから深夜に一人で帰宅したり、始発ですぐ帰ったり。
とにかく「早く家に帰ってひとりになりたい」って常に思ってた。


人と生活を共にするメリット


そんな私が他人と生活をシェアすることに身を置けるようになったのは、共に暮らすことで得る喜びや豊かさの大きさに気づいたから。
他人と暮らすデメリットよりもメリットの方が大きいと感じたから。

共同生活していて私がいいなって思うことは、
・朝の「おはよう」帰ってきたときの「ただいま」が言えること
 何気ないことだけど、ひとり暮らしだとなかなか言わない
・楽しい時間を共有できること
 たまにみんなでご飯を食べたり、頂き物を分け合ったり
 映画を見たり、トランプしたり、時間が合えばお出かけしたり
・シェアできること
 作りすぎちゃったご飯をおすそ分けしたり
 物の貸し借りも

その中で、私が特に好きなのはみんなでご飯を食べる時間

WWOOFをしていた時は、畑仕事した後にみんなで食事の準備をして、みんなで食べる。おなかぺこぺこな時間も、おなか一杯な時間も共有したな。
ブラウンズフィールドにいた時も、各々自分の仕事から戻ってきて、総勢多い時には20人近くで食卓を共にした。
畑でとれたお野菜をいただける時は、格別幸せで。
今日何人分作ればいいんだっけ?あー早く食べたい。これおいしいね!どんな味付け?って話をしたり。そして黙々と食べたり。


共有することで起こること


ここテラあそハウスでも、みんな各々別々に取り組んでいることがあるけれど、たまにみんなでテーブルを囲んで食事をする。
その時間は、今感じていること、その日の出来事、過去の話。と日々様々。
気づけばそのままトランプゲームを始めて深夜まで続くことも…

年齢も育ち方もバラバラだけど、すっごく楽しい。
あ~ここに居れて幸せだなって思う。
「この人たちに出会えて良かったな」って。

そしていつも感じるのは、
この人がいるからこういう話が湧いてくる。とか
誰かが得た情報をシェアすることで、その話にピンときた人が行動に移してみたり。そしてその先で新しい出会いや情報を得たり…
ひとりでは広げきれないことも、こうして語り合う場があることで、何倍にも広く早く、広がりを持っていくんだなって。
まさに人と人との化学反応で、その時々で起こることや話すことは変わってくる。


私が共同生活でデメリットと感じていた、「常に気を遣うからストレスが溜まる」という問題は、意外と感じていない。
どういう人たちと暮らすかで変わってくると思うけれど、テラあそハウスは落ち着いた人が多いのも助かって、いい距離感があると思う。
干渉しすぎない心地よい距離感がありつつ、話を聞き合ったりすることで、お互いをだんだんと知れている気がする。

ひとりの時間が必要なら、それを伝えてもいいし。
今日は元気がないってときは、正直にそれを話してもいい。
もちろん何も話さなくてもいい。

下がっているときの自分を隠しすぎないことが、自分が楽に人と暮らすポイントだと思う。
「そういうときもあるよね」って理解してくれるし、知らなかった部分を知れてもっと互いのことを知れるきっかけになったりする。


どこまで深い関係性を築くかは、人それぞれでいいと思う。
私は、人と暮らしを共有する喜びを、ここテラあそハウスで前よりもっと強く感じている。


【ライター紹介】ちさき ー 千葉県出身。素敵な場所・ヒト・モノ・コトに出会うべく、現在、九州を旅中。今後は、軽バンを改造して車中泊しながら旅する予定。しかし南阿蘇が好きすぎて予定より長く居座っている。
@_mirror_ball


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