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美しく聡明な女性(ひと)
おば(81)が来院してくれた。写真は56年前の僕とおば。
亡父の親友、作家の倉本聰さんらに、「可愛い妹さん目的で、お宅に通った」と言わしめた。
若くして大病を患い、劇的で小説にしてもおかしくない苦労もされたが、明るく、聡明に、闘い克服してきた。
25年前、弟が気管切開に至る難病に倒れたとき、入院先に真っ先に駆けつけた。「信!これしかないの。使って」と握り締めた封筒を手渡された。
祈りと行動の人であり、お金の使い方もこのとき、この女性(ひと)に学んだ。
差し入れは、黒の半袖シャツだった。
「ボタンを絞めずに羽織るのよ」。
彼女かと思った。