アヴァンギャルドとポップ主義をめぐる<美術>の危機
——資本の運動と、「作品」領域の拡張
園江光太郎(Kotaro Sonoe)
「ドイツ、イタリア、それにソヴィエトにおいて、もし通俗物が文化の公的傾向であるなら、それはそれぞれの政府が俗物どもによって統治されているからではなく、これらの国では、他のどこの国でもそうであるように、通俗物が大衆の文化だからである。……前衛が目ざわりな存在としての扱いをされるのは、このような理由からであり、秀でた文化というものが、本来、批判的な文化であるためでは毛頭ないのだ」
(C.グリーンバーグ)(註1)
アクティヴィズムと「通俗