#1360 既有知識を洗いざらい出す
授業では、子どもたちのもつ「固有の既有知識」が生かされないことが多い。
全員同じスタート地点から授業を始めることが多い。
そうして、教師主導の「嘘っぽい単元計画」が出来上がる。
しかし、子どもたちはそれぞれ個性的に育ってきているため、知識を個性的に有しているはずだ。
その固有の既有知識を授業に生かす視点が重要となる。
そのために、単元の導入では、それぞれの子どもたちがもつ既有知識を洗いざらい出してもらう。
そうすれば、その単元で学ぶ要素をある程度、有していることがわかる。
そして教師が、「それって本当?」「もう少し詳しく教えて」と問い返す。
すると、真に理解しているわけではないことがわかる。
そこで、これまで出てきた既有知識を整理し、「真に理解するためにこの単元で学んでいく」ことを伝えるのである。
そうすれば「嘘っぽくない」「子どもに寄り添った」単元計画が出来上がるのである。
そして、子ども発のストーリー性のある学習計画となる。
これで「子ども中心の学び」が実現できるのである。
ぜひとも、子どもたちの既有知識をふさぎ込むのではなく、洗いざらい出してもらう実践をしていきたい。
では。