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#617 問題をわざと可視化する
一斉指導をしていても、子どもたちの関係性は顕在化しない。
それは、教師が授業をコントロールしているからである。
それでは、問題を先送りしていることになる。
教師は子どもに、「一生涯の幸せを手に入れるための仲間づくり」を促さなければならない。
にもかかわらず、一斉指導を繰り返し、仲間づくりを怠るのはおかしなことである。
教師は、教室における人間関係の問題を浮き彫りにするのが怖いのである。
だから、保身に走り、先送りにするのだ。
そうではなく、子どもたちの人間関係を可視化させなければならない。
そのためには、授業において、子どもに自由を与える。
授業を非構成的にし、活動中心の自由な学びを保障する。
そうすると、問題が顕在化する。
固定化したグループができたり、独りぼっちの子どもが出たりする。
しかし、それでいいのである。
そうすることで、学級の人間関係の問題を、教師と子どもたち自身が見ることができるのだ。
すると、教師はその問題を解決するためのアプローチを考える。
学級の上位層2割の子どもたちも、どうすればいいか思考する。
これは、問題を可視化できたから可能なのである。
そして、授業を進めながら、人間関係づくりをすることで、学力向上と人間関係形成を同時に実現する。
この流れが望ましいのである。
決して、問題を先送りしてはいけないのである。
教師は子どもに、一生涯の幸せを提供できなければならない。
そのカギが「学校時代の人間関係」なのである。
肝に銘じておきたい。
では。