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#1669 丸付けを邪魔する心

難波駿氏の音声発信で「子どもの丸付けを邪魔する3つの心」が紹介されていた。

私の今の問題意識に合致していたので、記録として残しておきたい。

1 適当な心

子どもたちは、自分で丸付けをするという経験が少ない。

なので、「やり方」が分からないし、「注意点」も分からない。

すると、丸付けが適当になってしまいがちになる。

間違っているのに丸をつけてしまう。

これでは、間違いの分析ができなくなる。

したがって、丸付け指導の初期には、教師が子どもが行う丸付けを評価することが重要となる。

正しく丸付けができているかを評価し、できていなければやり直しをさせる。

そして、教師の評価がいらなくなった子どもから、自力で丸付けをすることを許していく。

はじめから「じゃあ丸付けしてみて」と手放してはいけないのだ。

指導と評価は一体化させないといけないのである。

2 面倒な心

丸付けは面倒くさい。

消費者マインドに染まっている子どもは、教師が丸付けをするものだと思っている。

そこを変えていく必要がある。

また、間違いを見つけると、間違えた理由を分析することになるので、それが面倒くさいという場合もある。

そのマインドも変えていく必要がある。

自分で問題を解いたのであれば、それが正解かどうかを自分でチェックする必要がある。

そして、間違っていたのであれば、その理由を分析し、次の練習につなげ、同じ間違いをしないようにする。

それが「自律的な学習」であることを教えることが重要となる。

面倒かもしれないが、それが「自分で学ぶ」ということなのである。

3 ごまかす心

丸付けを子どもにさせると、
・間違っているのにわざと丸をつける
・答えをそのまま写す
という「ごまかし」が発生する場合がある。

このような行動は、「自分の弱み・苦手」を覆い隠し、ごまかそうとするために生じる。

しかし、このような「ごまかし」を続けていても、学力は高くならないし、自分の弱み・苦手をごまかし続ける人間になってしまう。

「そのような行動に価値はない」
「弱み・苦手と向き合い、克服していくことが大切」
だと繰り返し語り続けていくことが必要だ。


以上、「子どもの丸付けを邪魔する心」を紹介した。

新年度、新しく受け持つ子どもたちに伝えていきたい。

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