#1699 令和6年度の学級開き1週間を終えて
今年度は教師人生で初めて「2年生」を担任している。
昨年度の子どもたち(中学年)と比べると、やはり「できない」ことが多い。
これは当たり前である。
「比べる対象」が間違っているとも言える。
しかし、「指導すべきこと」「成長させたい理想の姿」は明確にもつ必要がある。
今回は、学級開き1週間を終えて「気になったこと」を中心に、今後の指導方針を記しておきたい。
1 席の工夫
年度はじめのため、席の配置が「出席番号順」になっている。
これにより、前後左右でおしゃべりをしてしまう環境になっている。
そのため、早急に席替えをしていく必要がある。
また、児童数が奇数であるため、ペア対話ができないところが発生している。
そのため、3人グループを基本として席の配置にしていく。
3人グループをつくる際は、グループの中に「学力の高い子ども」「リーダーシップのとれる子ども」を配置する。
「学力の高い子ども」は、つまずきの多い子どもに学習を教えることができる。
「リーダーシップのとれる子ども」は、他の子どもに声をかけたり、注意をしたりし、グループをまとめることができる。
このように、教師だけの力ではなく、「子どもたちの力」を借りるようにする。
2 感情コントロール
低学年で、かつ学校に慣れてきたということもあり、感情をむき出しにすることが多い。
授業中なのに、気になることを友達としゃべってしまう。
自分の気に入らないことがあると、すぐに怒ってしまう。
これは、自分の感情を俯瞰できていないからである。
そのため、葛原氏が提唱する「心マトリクス」の導入を検討する。
これにより、感情のメタ認知とコントロールをしやすい環境にしていく。
3 話し方・聞き方の指導
全体で話すときに、教師に向かって話をしてしまう。
それにより、聞く方の子どもたちも「自分事」にならず、聞き耳を立てないことが多い。
そのため、話し手は教室の中央を向いて発表するように指導する。
また、聞き手の子どもたちに、話し手が話した内容を「再生」させるようにする。
これにより、「自分事」として話を聞く習慣をつけさせていく。
4 帯活動の導入
授業開始が遅れたり、号令がなかなか揃わなかったりする。
これだけで時間ロスである。
そこで、ほぼ全ての教科において、号令から始めるのではなく、「帯活動」から自然に始まるようなシステムを導入していく。
その教科に合った帯活動を提案し、その教科の時間になったら、自然に帯活動から始められるようにする。
そうすれば、時間がかかる「号令」を省くことができる。
さらに、帯活動の積み重ねにより、基礎的な力が身に付いていく。
5 ノート指導
年度初めなので、ノート指導に力を入れていく。
年度初めに「どうでもいい」という習慣をつけてしまうと、それを1年間引きずってしまう。
悲惨なノートづくりに終始することになる。
年度初めのこの時期に、しつこいぐらいにノート指導を徹底していく。
また、学校に通う価値として、「たくさんの友達から学べる」というものがある。
授業中に友達から学んだことは、赤鉛筆などでノートにつけ足しをさせていきたい。
6 挙手指名の制限
学級開き1週間で、早くも「発言力ヒエラルキー」ができつつある。
これは、昨年度までの経験も原因となっている。
挙手を促す際は、「わかった人?」「できた人?」ではなく、「ノートに書けた人?」と言うようにする。
そして、全員が挙手をしていないときは、指名をしないようにする。
そうしてしまうと、「挙手しなくても授業が進む」というヒドゥンカリキュラムを生むからだ。
ノートに意見を書けたのなら、全員が挙手できるはずである。
子どもたち全員が挙手するまで、教師が辛抱強く待つことが必要である。
そして、「指名され発表する機会」が平等になるように、意図的に指名するようにする。
また、子どもたち同士で「相互指名」する際も、「まだ発表していない人」を優先するように指導していく。
7 給食の増やし方
余った給食を全員にまんべんなく配ると、量が多くてどうしても時間内に食べ終わらない子どもが出てくる。
そのため、早く給食を食べ終えた子どもに、余った給食を配るようにしていく。
以上が、「学級開き1週間を終えて気になったこと」から構想した「今後の指導方針」である。
来週から意識して指導にあたっていきたい。
子どもたちと「笑顔で」「楽しみ」ながら・・・。