#1837 有意識有能から無意識有能へ
今回の記事は、以下の過去記事に関連している。
これらの記事で述べた通り、人間の学びは
①無意識無能:できないことを意識していない状態
②有意識無能:できないことを意識している状態
③有意識有能:意識しないとできない、意識すればできる状態
④無意識有能:意識せずにできる状態
の4ステップを経ていく。
今回は、③→④の部分に焦点を当てていく。
学校教育における毎回の授業では、➀→②→③の流れで終わることが多い。
その際は、ここ最近の記事でも述べている通り、「オーセンティックな学び」を志向するようにする。
これにより、子どもたちは学びの活力を取り戻し、必然性をもって学習を進めることができる。
しかし、問題は③→④の部分である。
有意識有能から無意識有能へと近づけるのが、一番大変なのである。
ここで有用に働く実践が「けテぶれ」である。
学習すべき課題を計画し、試しにテストしてみて、結果を分析し、練習につなげていく。
この「けテぶれ」の繰り返しにより、だんだんと「無意識有能」になっていくのだ。
なので、「けテぶれ」のような自己学習の実践は、③→④の部分で威力を発揮するのである。
➀→②→③のステップでは導入すべきではない、ということだ。
つまり、学校教育の授業の中では、「オーセンティックな学び」により、③の有意識有能まで進めるようにする。
そして、③から④の無意識有能に近づけるためには、単元の終末の時間や家庭学習において「けテぶれ」のような自己学習を繰り返すのである。
これにより、知識・技能が「身体化」していくのだ。
様々な教育実践を①~④のどこに導入すべきかについて、教師は明確に見極めなければならないのである。
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