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Photo by
nirasaki
#663 同質の強化・異質の導入
同質性と異質性をどちらも大切にした教育が求められる。
なぜなら人間には、同質性と異質性の両方が存在するからだ。
それら両方を受け入れることが重要である。
まさに「ダイバーシティ」「インクルージョン」の考え方である。
さらに有意義なことがある。
同質性を大切にすると、学びが深まる。
自分と似たような考えの人が集まり、対話することで、考えをどんどん深まっていくのである。
これを生かし、「考えが似ている子ども同士」を、意図的に同じグループに編成することが考えられる。
また、異質性を大切にすると、学びが広がる。
自分とは異なる考えの人が集まり、対話することで、新しい視点を獲得し、考えを広げることができる。
これを生かし、「考えが異なる子ども同士」を、意図的に同じグループに編成することも考えられる。
このように、教室の中にある「同質性」と「異質性」を学習にどんどん生かすようにしたい。
同質の強化をすることで考えが一層深まり、異質の導入をすることで考えがさらに深まるのである。
意図的なグループ編成は教師主導だが、このような目的の場合、どんどん活用できる武器となる。
そして、やがては、教師が意図的にグループ編成をしなくても、子どもたちで「同質性」「異質性」を求めて学び合いができるようにしたい。
子どもたちには、その力があるのだ。
子どもたちの有能性を信じることが大切である。
ぜひ実践していきたい。
では。