#1470 全員達成を求め過ぎない
授業でクラス全員の「課題達成」を重視し過ぎると、未成熟のクラスではよくないことが起こりうる。
それは「いつも達成が遅い子どもが固定化してしまう」ということである。
そうなってしまうと、「いつもあの子は遅い」「あの子のせいで全員達成ができなかった」「あの子さえいなければ・・・」という発想に陥る。
そして「いつも遅いあの子」はクラス全員から非難され、戦犯扱いされてしまう。
これが「過度に全員達成を求める」ことの弊害である。
では、どうすればいいのか?
それは「班単位」で考えることである。
班のメンバーの全員達成を目指すようにすればよいのだ。
そうなれば、「課題達成が遅いあの子」を全員が責める構図がなくなる。
班のメンバーが「あの子」を助け、課題達成を目指していく。
班の中で助け合う構図に変わるのである。
このように「班のメンバーの全員が課題達成をしよう」と目標にするのだ。
集団の規模を小さくすることで、課題達成が遅いあの子が大勢から非難されることを防ぐことができるのである。
このことを念頭に置き、班での学び合いを組織していきたい。
では。