#1362 転ばぬ先の杖を用意しない
教師は「転ばぬ先の杖」を用意しすぎである。
学級経営では、子どもたちが問題やトラブルにぶち当たらないよう、先回りで指導・支援をする。
授業においても、「わかりやすさ」を重視し、教師によりお膳立てされた授業を計画する。
しかし、このように学級経営でも、授業でも、教師が転ばぬ先の杖を用意すると、子どもの主体性・創造性は育っていかない。
「教師がいないと何もできない人間」になってしまうのである。
そんなことは毛頭思っていないかもしれないが、現実にそうなってしまうのである。
転ばぬ先の杖を用意しない「不親切さ」が必要なのである。
学級経営では、子どもたちにわざと問題やトラブルを経験させる。
そして、自分たちで話し合う必要感をもたせ、解決していく経験を積ませるのだ。
授業では、「わからなさ」を重視する。
その「わからなさ」が学びのエンジンとなり、主体性を発揮して、協働しながら学んでいくことにつながる。
なので、平気で「わからない」と言える学級になることが必要なのである。
これからは、ぜひ「転ばぬ先の杖」を用意しすぎないようにしたい。
では。