#1474 メタ認知が働かないと…?
今回も「メタ認知」についての記事を書いていきたい。
メタ認知を働かせることができるようになるのは、「小学校中学年から」と言われている。
しかし、それには個人差がある。
中学年から働かせることができるようになる子どももいれば、高学年になっても働かせることができない子どももいる。
では、メタ認知を働かせることができないと、どうなってしまうのか?
以下に例を挙げていきたい。
メタ認知が働かないと・・・
・授業中に新しい学習内容に出会っても、「自分は分かる」または「自分は分からない」と自覚することができない。(自分の学びの理解度を把握できない)
・学習内容を「分かったつもり」になってしまう。(本当は分かっていないのに、「分かった」と勘違いする)
・学習内容を「分かっていない」と自覚することができないので、それ以上学習を深めようとしないし、他者に頼ろうとしないし、努力をしようとしない。
・自分の学びの理解度が分かっていないので、どこをどう復習すればよいのか、家庭学習をどのように進めればいいのか分からない。(自分なりの学習計画を立てることができない)
・復習や家庭学習が「学びの定着」になることを理解していないので、家庭学習が「意味のあるもの」ではなく「作業」と化してしまう。
・テストの結果が悪くても、「自分のどこがいけなかったのか」「自分はどのように学習すればよかったのか」を内省することができない。
・内省や反省が次の学びの改善につながることを理解していないので、同じような学習スタイルを続けてしまう。
・テストの結果の悪さを自分の学習スタイルや努力不足に起因せず、他者のせいや運のせいにしてしまう。
以上のようなことが起こってしまうのだ。
つまり、上記のような子どもは、メタ認知的知識を持ち合わせておらず、メタ認知モニタリングとメタ認知コントロールができないのである。
これでは、学業成績が悪くなるのは当然である。
逆に、メタ認知を働かせることができる子どもは、上記とは真逆の対応をすることができる。
したがって、高い学力をキープし続けることができるのである。
以上のことを踏まえると、メタ認知を働かせることができる子どもを育成することが肝要となる。
メタ認知を促す指導を継続的に実践していきたい。
では。